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来年3月に定年を迎えるY子さん(60歳)は、再雇用で働く予定ですが、家電の買い替えも検討しています。昨年、母親が亡くなり、現在は5歳下の妹との2人暮らし。なかでも悩んでいるのが洗濯機です。
最近は洗濯から乾燥まで自動で行うドラム式洗濯乾燥機が人気ですが、価格は高め。一方、縦型は価格を抑えられ、洗濯機能に特化したシンプルなモデルが多くあります。「老後はどちらが自分たちの暮らしに合っているのだろう」と、Y子さんは考え始めました。
最大の魅力は、洗濯から乾燥までを自動で済ませられることです。洗濯物を干す手間がなくなるため、重い洗濯物を運ぶ負担が減ります。暑い日や雨の日でも天候を気にする必要がありません。
また、使用水量が少なく節水効果が期待できるほか、ヒートポンプ乾燥方式の機種なら、衣類へのダメージを抑えながら効率よく乾燥できます。ただその分、価格帯は20万~40万円程度と高め。
ただし、ドラム式と比べると使用水量が多く、乾燥機能がないため、干す手間は必要です。毛布などの大物を洗濯する場合は、別途コインランドリーの利用が必要になります。
理由の1つは価格です。「老後はできるだけ大きな出費を抑えたい」と考えました。洗濯機は10年程度使う家電とはいえ、初期投資を抑えることで、老後の家計に余裕を持たせたいという判断です。
もう1つは、乾燥機能が自分たちの暮らしには必要ないと感じたことです。Y子さんは「洗濯物は外でカラッと乾かしたいタイプ」。天気のいい日に洗濯物を干すことも、生活の一部になっています。天気の悪い日はサンルームに洗濯物を干せば大丈夫という環境にあります。
毛布などの大物を洗う機会もそれほど多くありません。「年に数回ならコインランドリーを利用したほうが合理的だ」と思いました。そのために価格の高いドラム式の洗濯機を買う必要はないと考えたのです。
さらに、昨年の母親の逝去により、洗濯物の量も以前より減りました。「必要以上に大きな洗濯機を選ぶより、自分たちに合った容量のほうが、水も無駄に使わない」と判断しました。
洗濯物を干す負担を減らしたい、身体的に干す作業が難しくなってきたという人には、ドラム式が便利でしょう。一方で、外干しが好きな人や、初期費用を抑えたい人、洗濯機能だけで十分という人には、縦型という選択が十分合理的です。
Y子さんは、「最新がいい」「人気だから」ではなく、自分たちの暮らし方と人生の変化を基準に選びました。昨年の母親の逝去による生活環境の変化、洗濯物の量の減少、そして外干しを続けたいという生活スタイル。これら全てが、縦型選択の根拠になったのです。
老後の家電選びは、ライフステージの変化に合わせ直すことが大切です。「本当に必要な機能は何か」「自分たちの生活量に合った容量は何か」を問い直すことで、初期費用を抑えながらも、満足度の高い買い物につながります。
流行や広告に惑わされず、自分たちのニーズを中心に選ぶという視点を大事にしましょう。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
最近は洗濯から乾燥まで自動で行うドラム式洗濯乾燥機が人気ですが、価格は高め。一方、縦型は価格を抑えられ、洗濯機能に特化したシンプルなモデルが多くあります。「老後はどちらが自分たちの暮らしに合っているのだろう」と、Y子さんは考え始めました。
ドラム式は「家事をラクにしたい人」に向いている
家電量販店で話を聞くと、ドラム式には多くのメリットがありました。最大の魅力は、洗濯から乾燥までを自動で済ませられることです。洗濯物を干す手間がなくなるため、重い洗濯物を運ぶ負担が減ります。暑い日や雨の日でも天候を気にする必要がありません。
また、使用水量が少なく節水効果が期待できるほか、ヒートポンプ乾燥方式の機種なら、衣類へのダメージを抑えながら効率よく乾燥できます。ただその分、価格帯は20万~40万円程度と高め。
縦型の魅力は「価格の安さ」
縦型洗濯機は価格帯が5万~15万円程度と、ドラム式の3分の1以下。また、洗浄力も高く、汚れ落ちを重視する人には向いています。ただし、ドラム式と比べると使用水量が多く、乾燥機能がないため、干す手間は必要です。毛布などの大物を洗濯する場合は、別途コインランドリーの利用が必要になります。
それでもY子さんが縦型を選んだ理由
Y子さんが最終的に選んだのは、6kgの縦型洗濯機でした。価格は設置費などを含め約7万円。理由の1つは価格です。「老後はできるだけ大きな出費を抑えたい」と考えました。洗濯機は10年程度使う家電とはいえ、初期投資を抑えることで、老後の家計に余裕を持たせたいという判断です。
もう1つは、乾燥機能が自分たちの暮らしには必要ないと感じたことです。Y子さんは「洗濯物は外でカラッと乾かしたいタイプ」。天気のいい日に洗濯物を干すことも、生活の一部になっています。天気の悪い日はサンルームに洗濯物を干せば大丈夫という環境にあります。
毛布などの大物を洗う機会もそれほど多くありません。「年に数回ならコインランドリーを利用したほうが合理的だ」と思いました。そのために価格の高いドラム式の洗濯機を買う必要はないと考えたのです。
さらに、昨年の母親の逝去により、洗濯物の量も以前より減りました。「必要以上に大きな洗濯機を選ぶより、自分たちに合った容量のほうが、水も無駄に使わない」と判断しました。
シニア世代の洗濯機選びは「生活スタイルと人生の変化」で決まる
ドラム式にも縦型にも、それぞれメリットがあります。洗濯物を干す負担を減らしたい、身体的に干す作業が難しくなってきたという人には、ドラム式が便利でしょう。一方で、外干しが好きな人や、初期費用を抑えたい人、洗濯機能だけで十分という人には、縦型という選択が十分合理的です。
Y子さんは、「最新がいい」「人気だから」ではなく、自分たちの暮らし方と人生の変化を基準に選びました。昨年の母親の逝去による生活環境の変化、洗濯物の量の減少、そして外干しを続けたいという生活スタイル。これら全てが、縦型選択の根拠になったのです。
老後の家電選びは、ライフステージの変化に合わせ直すことが大切です。「本当に必要な機能は何か」「自分たちの生活量に合った容量は何か」を問い直すことで、初期費用を抑えながらも、満足度の高い買い物につながります。
流行や広告に惑わされず、自分たちのニーズを中心に選ぶという視点を大事にしましょう。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。












