記事の内容
「塾の自習室に行っているから安心」そう思っていたのに、子どものノートを見たら全然進んでいない……。そんな経験はありませんか? 現実的に、「下の子が小さくて家では集中できない」などの理由から自習室を頼るご家庭もあるでしょう。しかし自習室に行くだけで自然と勉強できるわけではありません。なぜ集中できないのか、親はどうサポートすればいいのか。
そこで今回は、早稲田アカデミー ・駿台などで25年以上の受験指導歴を持つ西村創先生に、自習室で勉強をサボってしまう原因と対策を伺いました。「親の管理」から「自立」へつなげる、効果的な塾や自習室の活用方法のコツをお届けします。
【CASE】
小学4年生・男子
真面目で宿題はきちんとこなそうとする一方、少しお調子者な面も。周りの影響を受けやすい。
【今回のお悩み】
ペンネーム:さくらんぼさん(小学4年生 保護者)
小4の夏休み、息子は「今日は自習室で算数を終わらせてくる」と意気揚々と出かけていきました。安心して送り出していたのですが、帰宅後にノートを確認すると思っていたほど進んでおらず、数問しか解いていない日もありました。様子を聞いても友達の話や席のことばかりで、先生の目が届きにくい席でマンガを読んだり、おしゃべりをしたりしているのではないかと感じることもあります。
本人は「やった」と言うものの中身が伴っていない状態で、信じて任せていた分、「ちゃんとやっていると思っていたのに」という気持ちが消えません。このまま自習室に行かせていていいのか悩んでいます。
塾の自習室に行っても勉強できない理由として、考えられることをいくつか挙げてみましょう。
長さは重要ではありません。授業が始まる30分前に自習室に行く、くらい短時間でOKです。「宿題の見直しをする」「家で解いた問題をもう1回解く」など、短い時間で集中してできる範囲でやることを決めておきます。
自習室で取り組むなら、手が止まらずにできるような「漢字の書き取り」や「単純な計算問題」がおすすめです。
国語の記述問題や算数の文章題のような難しい問題は、分からないとそこで手が止まってしまいます。塾の講師に質問できる環境であればよいのですが、そうでない子にとっては優先度を下げた方がいいでしょう。そのような難しい問題は、親が家で見てあげるのがベターです。
「自習室がうるさくて集中できないようなので、様子を見ていてください」「子どもを授業の30分前に行かせて、○○をやるように伝えてあるので終わっているのか見てもらえますか」と依頼するのもよいと思いますよ。
理想は塾での授業と自習で勉強が完結し、家はくつろぐ場所であることです。現実には、やるべきことが多過ぎて家庭学習も必要になっていますが、なるべく積極的にうまく塾という場所を活用してほしいですね。
初めのうちは親がしっかり計画を立てて道筋を示しながら、少しずつ子どもに任せる部分を増やしていけるとよいですね。
※塾選調べ
対象:中学受験をする予定の子どもをもつ保護者50名にアンケートを実施
期間:2026年03月18日~23日実施
この記事の執筆者:塾選ジャーナル編集部
『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
この記事の監修者:受験指導専門家・西村 創 先生
早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wingsなどで指導歴25年以上。新卒入社の早稲田アカデミーでは、入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位に輝く。駿台ではシンガポール校講師を経て、当時初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。河合塾Wingsでは講師、教室長、エリアマネージャーを務める。現在は、セミナー講演や書籍執筆、「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信(チャンネル登録13万人超)などを中心に活動。著書は『中学受験のはじめ方』(KADOKAWA)など多数。 http://www.youtube.com/@nishimurasensei
そこで今回は、早稲田アカデミー ・駿台などで25年以上の受験指導歴を持つ西村創先生に、自習室で勉強をサボってしまう原因と対策を伺いました。「親の管理」から「自立」へつなげる、効果的な塾や自習室の活用方法のコツをお届けします。
自習室で勉強していると思っていたのに……本当にやっているのか不安です
【CASE】
小学4年生・男子
真面目で宿題はきちんとこなそうとする一方、少しお調子者な面も。周りの影響を受けやすい。
【今回のお悩み】
ペンネーム:さくらんぼさん(小学4年生 保護者)
小4の夏休み、息子は「今日は自習室で算数を終わらせてくる」と意気揚々と出かけていきました。安心して送り出していたのですが、帰宅後にノートを確認すると思っていたほど進んでおらず、数問しか解いていない日もありました。様子を聞いても友達の話や席のことばかりで、先生の目が届きにくい席でマンガを読んだり、おしゃべりをしたりしているのではないかと感じることもあります。
本人は「やった」と言うものの中身が伴っていない状態で、信じて任せていた分、「ちゃんとやっていると思っていたのに」という気持ちが消えません。このまま自習室に行かせていていいのか悩んでいます。
小4が自習室で勉強できない理由とは?
小学4年生は、集中力や自己管理がまだ発展途上の時期。大人がついていないところで集中して勉強するのが難しい子が多いです。1人でも大丈夫な子も稀にいますが、前提としては「自習室に行けば、自然と勉強できるわけではない」と考えた方がよいでしょう。塾の自習室に行っても勉強できない理由として、考えられることをいくつか挙げてみましょう。
うるさくて集中できない
意外と多いのは、周りがうるさくて集中できないケースです。大声で騒いでいるほどではなくても、周囲の会話や些細な物音が気になってしまうこともあります。何をすればいいのか分からない
事前の学習計画が不十分だと、「何を・どこまでやればいいのか分からない」こともあるでしょう。特に、自分のレベルに合った学習計画を自分で立てるのは、小4にはまだ難しいものです。その場で何をするか考えているうちに、結果として時間だけが過ぎている……ということも。行くだけで満足してしまう
本来であれば、マンガやゲームなど気が散る要素のない場所で、勉強に集中するのが自習室の役割です。しかし、そういった日常から離れて塾の自習室に行くだけで、勉強した気分になる子もいるでしょう。自習室をうまく活用するための3つの工夫
上記に挙げた理由からも分かるように、多くの場合は「サボろう」と思って勉強をしていないわけではありません。「うちの子は1人で自習ができないから……」と諦める前に、次のことを試してみてください。1. 塾のない日ではなく塾のある日に行かせる
自習だけのために塾に行って勉強モードに切り替えるのは、子どもにとってハードルが高いもの。授業がある日に自習室を使うことから始め、1人で勉強する習慣をつけていきましょう。長さは重要ではありません。授業が始まる30分前に自習室に行く、くらい短時間でOKです。「宿題の見直しをする」「家で解いた問題をもう1回解く」など、短い時間で集中してできる範囲でやることを決めておきます。
2. 行く前に「何をどこまでやるか」を決めておく
小4の間は、「自習室で、何を・どこまでやるか」の学習計画を親がたて、実際にやったかどうかを確認しているご家庭が多いです。最初のうちに見本を見せて、小5~小6で少しずつ自立させていくことを目指しましょう。自習室で取り組むなら、手が止まらずにできるような「漢字の書き取り」や「単純な計算問題」がおすすめです。
国語の記述問題や算数の文章題のような難しい問題は、分からないとそこで手が止まってしまいます。塾の講師に質問できる環境であればよいのですが、そうでない子にとっては優先度を下げた方がいいでしょう。そのような難しい問題は、親が家で見てあげるのがベターです。
3. 塾の講師を味方につける
自習室が用意されているのであれば、その利用込みでの授業料です。遠慮せずに、困っていることがあれば塾の講師を頼りましょう。自習室のよさは、「静かに集中して勉強できる」ことだけではありません。「分からないことを、すぐに講師に相談できる」ことも大きなメリットです。「自習室がうるさくて集中できないようなので、様子を見ていてください」「子どもを授業の30分前に行かせて、○○をやるように伝えてあるので終わっているのか見てもらえますか」と依頼するのもよいと思いますよ。
理想は塾での授業と自習で勉強が完結し、家はくつろぐ場所であることです。現実には、やるべきことが多過ぎて家庭学習も必要になっていますが、なるべく積極的にうまく塾という場所を活用してほしいですね。
小4はしっかり管理、小5から少しずつ任せていく
自習室は、大人の目のない場所で自分の意思で勉強するという自走の練習の場ともいえます。小5・小6と学年があがるにつれて、自分がやるべきことが見えてくる子も多いです。初めのうちは親がしっかり計画を立てて道筋を示しながら、少しずつ子どもに任せる部分を増やしていけるとよいですね。
※塾選調べ
対象:中学受験をする予定の子どもをもつ保護者50名にアンケートを実施
期間:2026年03月18日~23日実施
この記事の執筆者:塾選ジャーナル編集部
『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
この記事の監修者:受験指導専門家・西村 創 先生
早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wingsなどで指導歴25年以上。新卒入社の早稲田アカデミーでは、入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位に輝く。駿台ではシンガポール校講師を経て、当時初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。河合塾Wingsでは講師、教室長、エリアマネージャーを務める。現在は、セミナー講演や書籍執筆、「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信(チャンネル登録13万人超)などを中心に活動。著書は『中学受験のはじめ方』(KADOKAWA)など多数。 http://www.youtube.com/@nishimurasensei













