全国高校サッカーインターハイ
全国高校サッカーインターハイ(総体)は28日、男子サッカーの3回戦が福島県で行われ、桐光学園(神奈川1)が神村学園(鹿児島)を1-1で迎えたPK戦の末、5-4で破って準々決勝進出を決めた。徳住陽向(とくずみ ひなた・3年)は高校から地元・京都を離れ、文武両道校での挑戦を決断。1試合のみの出番だった昨年の大会から1年、一回り成長した姿を見せつけた。
背番号8が貴重な働きを見せた。先制されて迎えた同22分、桐光学園がPKを獲得。西城大翔が冷静に決めて追いついた。右サイドハーフで先発した徳住が味方とのワンツーパスを通し、その流れからペナルティーエリア内でファウルを誘発。瞬時の判断が光ったワンシーンだった。
「いつもの練習の成果が出ましたね。(パスを受けた)萩原君は足が速いので、自ら仕掛けていく形もあるんですけど、自分が裏に蹴ればボールを運んでくれて、相手を抜いてくれると思った。いつも通りの形だった」
その後、チームは前線からのプレスがはまり、徳住自身もボールに触る頻度が上がった。168センチと上背がない分、1対1の局面ではフィジカルで圧倒される場面もあったが機転を利かせたポジショニングや先を読む判断で貢献。「チームとしてもすごく自信がつきました」と頷く一方で「もっとセカンドボールを拾っていい形で攻撃につなげたかった」と反省の言葉も漏れた。
県内屈指の進学校での寮生活
昨年のインターハイでは、同じ3回戦で尚志にPK戦負け。大会を通じて1試合の出番に限られた徳住にとっては苦い経験になったが、主力として臨んだ今大会では3回戦を突破。「(35分ハーフの70分間で)勝ち切れればよかったんですけど、PKになってもしっかり勝ち切るっていうところはチームとしていい成果が出たのかな」といい、あどけない表情に笑顔が浮かんだ。
出身は京都府。地元のサッカークラブ京都FC長岡京で中学時代を過ごした。同クラブの監督が桐光学園の鈴木勝大監督と知り合いだったことが進学へのきっかけに。「練習参加させてもらった中で、強度が高かった。全国でも上に行けるチームでもあるし、勝さんの熱量も含めて、ここに来たい」と、決心した。
県内屈指の進学校である桐光学園では、勉学にも励む。日々の寮生活では練習後、2~3時間机へ向かう。「サッカーに影響が出ないよう夜更かしはしない」と心掛けている。ただ、テスト期間中はおのずと時間が延び、就寝時間が深夜12時を回ることもあるという。
卒業後の進路については「何個かに絞ってるんですけど、大学でもサッカーを続けたい」。悔しさを味わった昨夏から1年、同じ福島の地で掴んだのは確かな自信。全国の舞台でさらなる飛躍へと突き進む。
(THE ANSWER編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)












