全英女子オープンで優勝、凱旋会見
女子ゴルフの全英女子オープンで日本勢7人目(8度目)の海外メジャー優勝を成し遂げた桑木志帆(大和ハウス工業)が4日、英国から凱旋帰国し、都内で記者会見を行った。祝福の花束を受け、感謝の言葉とともに偉業を振り返った。さらに2019年女王で、ジュニア時代から憧れてきた同郷(岡山)の先輩・渋野日向子(サントリー)と交わした大会後のやり取りを明かした。
「おめでとう。すごいね。また、ご飯に行こう」
優勝後、渋野から祝福のメッセージが届いたという桑木。「ありがとうございます。行きましょう」と返した。「(渋野は)お姉ちゃんみたいな存在、優しくしてくれるありがたい存在です」と実感を込めた。
桑木家は決して経済的に恵まれてはいなかったが、ジュニアゴルファー育成に理解のある地元の環境に助けられた。岡山県内の安価でプレーできるゴルフ場、練習場で腕を磨いた。4学年上には渋野がいて、桑木は「日向子ちゃんのように」と憧れた。自身が高校2年の19年夏には、渋野が全英女子オープンを制し、その思いは強くなった。
「あの時はテレビで見て『すごいな』と思いました。同じ大会で優勝できてうれしいです」
今季の全英女子オープンは今月2日、英国のロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(6601ヤード、パー71)で開催。最終日、首位に3打差の2位で出た桑木は、正規の18ホールを3バーディー、2ボギーの71で回り、通算5アンダーでフィニッシュした。
ヘンゼライト(ドイツ)が18番で10メートルのバーディーパットを決めてプレーオフへ。桑木は1ホール目で大ピンチを迎えながら、第3打をピンそばにつけてのパーでしのいだ。続く2ホール目でウィニングパットを決めると、ニッコリと笑ってバンザイ。米ツアーを主戦場にする仲間たちからの祝福で少し目に涙を浮かべたが、再び笑顔で両手を挙げて拍手と歓声に応えた。
来季からはメジャー優勝で得た5年シードの資格で、米ツアーを主戦場にする。「アメリカに行ってから教えてもらうこともあると思うので、ずっと、憧れは日向子ちゃんです」。同じ全英女王となっても、リスペクトは変わらない。
桑木のこの大会での獲得賞金は150万ドル(約2億3600万円)。日本女子の海外メジャー優勝者は、1977年全米女子プロ選手権の樋口久子、19年全英女子オープンの渋野、21年と24年の全米女子オープンの笹生優花、24年エビアン選手権の古江彩佳、25年シェブロン選手権の西郷真央と同年全英女子オープンの山下美夢有に続き、7人目(8度目)。渋野に続く岡山県出身の優勝者で、同一県から2人目は初となった。
凱旋試合は、次週14日から開催のNEC軽井沢72ゴルフ(長野・軽井沢72G北C)になる。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)












