BLACK SAMURAI SUMMIT 2026
米プロバスケットボール(NBA)クリッパーズの八村塁が主催する次世代アスリート育成プロジェクト「BLACK SAMURAI SUMMIT 2026」が6日、名古屋市のIGアリーナで始まった。U18日本代表の第6次強化合宿参加メンバーを中心に、次世代のエリート選手17人を招待。特別プログラム中には、八村がタブレットを片手に参加者を1対1で指導する場面があった。
八村が日本バスケットボール協会(JBA)とタッグを組み、「男子U18日本代表合宿との特別融合プログラム」として行われた約1時間半の練習。Bリーグ・大阪の藤田弘輝ヘッドコーチ(HC)、越谷の森高大HCらが一つひとつ目的を伝えながら、3対3などで実戦的な動きを叩きこんだ。八村をゴンザガ大時代に指導し、現在は強豪アリゾナ大のHCを務めるトミー・ロイド氏もその様子を見守った。
そんな中、八村が自らタブレットを手に、身長198センチのPFマクミラン アレックス(沖縄水産高3年)に声をかけた。ベンチに並んで座り、10分以上も話し込む。タブレットで映していたのは、6月7日に福岡で行われたFIBA U18アジアカップ2026 東アジア予選の中国戦。マクミランがほぼフル出場で22得点、8リバウンド、2ブロックとチームトップの数字を残し、63-56の勝利に貢献した一戦だ。
「相手のビッグマンに対する体の当て方がよかったよ、とか。スクリーンのかけ方やスペーシングができていなかったとか。動画を見てダメなところや良かったところを指摘してもらいました」
八村とのコミュニケーションはこの日が初めて。「緊張しました」と本音を漏らす。「結構優しく教えてくれて、めっちゃ分かりやすかったです」。体の当て方や当てるタイミングを細かく指導してもらい、自らもスクリーンのかけ方について質問してアドバイスを受けた。
マクミランだけではない。八村は身長196センチのSFベネディクト研一郎(Masters Academy International)にも同様にタブレットを見せながら、10分以上身振り手振りを交えて思いを伝えていた。
自分の高校時代を振り返り、「NBA選手になりたいと言っていたが、周りにそういう人がいないし、誰に聞くかって言うと誰にも聞けなかった」という八村。当時、世界中から同世代のトップ選手が集うイベントに参加したことで、目標までの距離を掴み、自分に足りないものを知ることができた。
「僕みたいにNBAに入ってどんどん頑張ってくれる子たちがもっと増えていくように。日本にはそういうオポチュニティ(機会)が少ないので、それを考えて今回BLACK SAMURAI SUMMITという大きなイベントをやろうと思っています」
高校生の時に欲しかったロールモデルに、いま自分がなっている。その自覚を持って、八村は限られた時間の中でも後輩たちに知見と経験を伝授していく。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)












