上田桃子は「ユ・ヘラン選手と同組で勝ったことでさらに価値」
女子ゴルフの今季メジャー最終戦・AIG全英女子オープンが2日、英国のロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(6601ヤード、パー71)で開催され、首位に3打差の2位で出た23歳の桑木志帆(大和ハウス工業)が、エスター・ヘンゼライト(ドイツ)とのプレーオフ(PO)を2ホール目で制して日本女子7人目の海外メジャー制覇の偉業を達成した。表彰式後は、U-NEXTでの生中継の解説を務めた宮里藍、上田桃子とやり取り。難コースで攻めの姿勢を貫いたことを明かし、レジェンド2人を感心させた。
表彰式を終えると、桑木はトロフィーを手にしたままラウンドレポートを担当したプロゴルファー・片平光紀の取材に応じ、率直な思いを語った。
「信じられないっていうか、まだ(優勝の)実感がないですが、最後まで楽しんで気負わずにプレーできて良かったかなと思います。アメリカ(米女子ツアー)の試合でこうして結果を出せたことは自信になりますし、出場する機会をこう与えてくださった方々にも本当に感謝したいです」
続けて、上田と宮里が日本のスタジオから祝福し、質問も重ねた。
上田「志帆ちゃん、おめでとうございます!」
桑木「ありがとうございます!」
上田「終始すごく落ち着いていて感動したんですけども、今の気持ちはどうですか」
桑木「もう本当に信じられなくて。でも、最後まで自分を信じてプレーできた結果かなと思います」
上田「今年メジャー2勝のユ・ヘラン選手(韓国)と3日目、4日目と一緒でした。そういった選手たちとプレーした中での優勝だったので、さらに価値があるかなと思います。これからも自信を持ってプレーしてほしいですし、胸を張って帰って来てください!」
桑木「ありがとうございます!」
上田「大先輩に代わります!」
宮里が桑木に感謝「夢を大きく持つ大切さを教えてもらいました」
宮里「おめでとうございま~す! 宮里藍です」
桑木「ありがとうございます(笑)」
宮里「6月の全米女子オープンから駆け足だったと思うんですけれど、自分の中で一番『ここが変わったな』と思うところってどんなところですか」
桑木「全米女子オープンでトップ10には入れなかったんですけど、自分でも『ここまでできるんだ』っていう風に思えたので、そこがすごい成長したポイントかなと思います」
宮里「今日も緊張する場面たくさんあったと思うんですけれど、それを全部コントロールしてるように見ました。どんなマインドでスタートしたんですか」
桑木「今日は本当に追いかける展開だったので、全部バーディーを獲る気持ちでいきました」
宮里「わ~、攻めの姿勢が優勝につながったということですね。日本でも遅くまで見てる方にたくさん勇気を与えるような優勝だったと思います。私も見届けられてうれしいです。本当におめでとうございました」
桑木「ありがとうございます。ありがとうございます」
宮里と上田は何度も海外メジャーに挑戦しながら、優勝には届かなかった。特に宮里は、この日の桑木と同様に「全ホールバーディー狙い、ビジョン54」のマインドで世界ランキング1位にもなった。だが、2017年5月29日に開いた引退会見では、「キャリアのピーク時に海外メジャーで優勝できず、モチベーションを保つことが困難になりました」と明かした。そして、自分自身を追い込むことができなくなり、現役引退という結論に至ったことを説明していた。
宮里が17年限りでツアー競技を離れた後、19年に全英女子オープンで渋野日向子が優勝。77年全米女子プロ選手権の樋口久子以来、42年ぶりに海外メジャー優勝者となった。その後も、21年と24年の全米女子オープンの笹生優花、24年エビアン選手権の古江彩佳、25年シェブロン選手権の西郷真央と同年全英女子オープンの山下美夢有に続き、桑木が7人目(8度目)の快挙達成となった。
だが、その礎を築いたのは若くして海を渡って挑戦を続けた宮里、上田らだ。2人は今、ともに母親になり、育児をしながら解説を含めたさまざまな仕事を通じてゴルフ界を盛り上げている。桑木は6月の宮里藍サントリーレディスで優勝。同大会上位2人に与えられる出場権で、今大会に参戦していた。そのことも踏まえて、宮里は言った。
「ドリームロードを体現してくれた桑木選手には感謝しかないです。いいものを見させてもらいました。あらためて夢を大きく持つ大切さを教えてもらいました」
渋野以降の日本人メジャー優勝者は、宮里、上田らに憧れてきた選手ばかり。今後もレジェンドたちは自身の経験を伝えながら、後輩たちの活躍を見守っていく。
(THE ANSWER編集部)












