全英女子オープンで優勝、凱旋会見
全英女子オープンゴルフで日本人7人目(8度目)の海外メジャー優勝を飾った桑木志帆(大和ハウス工業)が4日、英国から凱旋帰国し、都内で記者会見を行った。祝福の花束を受け、自身の快挙を振り返った。そして、感謝の言葉を口にした。凱旋試合は、次週に長野・軽井沢72G北Cで開催のNEC軽井沢72ゴルフになる。大会中には、好きな歌手の曲で救われたと明かした。
帰国した桑木は、休息を取りながら凱旋試合に備える。会見でその間の楽しみを問われると、「LANAちゃんのライブに行くことです」と即答した。
LANAは神奈川・湘南エリア出身の女性シンガー兼ラッパー。高い歌唱力とハスキーでソウルフルな歌唱、Z世代のリアリティーを表現した歌詞で、若い世代を中心に絶大な支持を得ている。
会見で記者から「LANAさんは、桑木プロにとってどういう存在ですか」と問われると、少し考えて言った。
「メンタルがいい時も悪い時も、ずっとそばにいてくれる曲があります。『批判の声は称賛への切符』っていうフレーズがあって。それが自分的にはすごい刺さっています。LANAちゃんも結構いろんなことを言われるけど、『実力で見返す』っていう部分が、自分とちょっと重なってるかなと思うので、すごく好きな曲です」
同曲は、LUNAが2025年4月にリリースした『直線』で、冒頭からその歌詞がつづられている。全英女子オープンを戦った4日間について、LANAに助けられたと明かした。
「『Stronger』という曲の『変わりたいならやれ』という好きなフレーズが、プレー中も頭の中にずっとありました」
LANAは今日4日、明日5日の両日、東京・代々木第一体育館でライブを開催する。英国で自分のプレーをやり切り、自身に大きな変化をもたらした桑木は、両公演に行くことを明言。「もう、楽しみ過ぎて」と声を弾ませた。
今季の全英女子オープンは7月30日~今月2日、英国のロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(6601ヤード、パー71)で開催。最終日、首位に3打差の2位で出た桑木は、正規の18ホールを3バーディー、2ボギーの71で回り、通算5アンダーでフィニッシュした。
エスター・ヘンゼライト(ドイツ)が18番で10メートルのバーディーパットを決めてプレーオフ(PO)へ。桑木はPO1ホール目で大ピンチになりながら、第3打をピンそばにつけてのパーでしのいだ。続く2ホール目で優勝パットを決めると、ニッコリと笑ってバンザイ。米ツアーを主戦場にする仲間たちからの祝福で少し目に涙を浮かべたが、再び笑顔で両手を挙げて拍手と歓声に応えた。
桑木の獲得賞金は150万ドル(約2億3600万円)。日本の選手では、通算2アンダーで6位タイの竹田麗央も24万7127ドル(約3890万円)、12位タイの笹生優花と勝みなみも15万8889ドル(約2500万円)を獲得した。
この快挙で、日本女子の海外メジャー優勝者は、1977年全米女子プロ選手権の樋口久子、19年全英女子オープンの渋野日向子、21年と24年の全米女子オープンの笹生優花、24年エビアン選手権の古江彩佳、25年シェブロン選手権の西郷真央と同年全英女子オープンの山下美夢有に続き、7人目(8度目)。渋野に続く岡山県出身の優勝者で、同一県から2人目は初となった。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)













