彼は誰か?
レアル・マドリードの主力トレント・アレクサンダー=アーノルドが、思いがけないショックに直面している。ジョゼ・モウリーニョ監督が用意し始めた戦術的なサプライズは、このイングランド人サイドバックの計算を根底から覆し、新シーズンを通じて彼を窮地に追い込みかねない。
スペイン紙『アス』によれば、モウリーニョはフィオレンティーナとの親善試合以降、インテル・ミラノから加入した新戦力デンゼル・ダンフリースに、右サイドバックの定位置で優先権を与える方向へと明確に傾き始めているという。この一戦では、2人のサイドバックを併用する試みが、まちまちの結果を示していた。
トレントはチームで丸1シーズンを過ごしたものの、たびたび見舞われた負傷が、揺るぎない主力候補として自らの地位を確立する妨げとなった。それが、ダンフリースにこのポジションを激しく争う扉を大きく開くことになった。
最大のサプライズは、堅固な守備面を好むことで知られるモウリーニョが、ダンフリースを自身の戦術哲学に最も適した選手と見ていることにある。とりわけこのオランダ人は、イングランド人の相手よりも優れた守備能力を備えており、それが難しい試合においてチームにより大きなバランスをもたらすのだ。
一方でトレントは、卓越したボールコントロールと中盤の選手たちとの連携能力に自らの強みがあることを自覚している。しかし、限定的な守備面での貢献は、危険なウイングと対峙する際にチームの負担となりつつあり、それがモウリーニョの前で彼を微妙な立場に置いている。
報道によれば、このポルトガル人監督は、ボールの支配と攻撃の組み立てを要する特定の試合でトレントを起用する一方、守備の堅固さが求められる大一番ではダンフリースを第一の選択肢とする可能性がある。
この決断が実行されれば、トレントは本当の窮地に立たされることになる。彼はこれまで手にできていない主力の座を求めてレアル・マドリードへ移籍しただけに、最も重要な試合で再びベンチに座る自分を見出すかもしれない。
全体像が明らかになるのは、公式戦が始まり、モウリーニョの最終的な選択がはっきりする数週間先のことだ。しかし現時点で明白なのは、トレント・アレクサンダー=アーノルドがマドリードでのキャリアで最も厳しい試練に直面しており、その将来が今や細い糸に懸かっているということである。












