2028年には、ミュンヘンのアリアンツ・アレーナで再びチャンピオンズリーグ決勝が開催される可能性が高い。一見すると驚きだが、それも最初だけだ。
パリ・サンジェルマンがミュンヘンのアリアンツ・アレーナでインテルを5-0で粉砕し、初めてチャンピオンズリーグを制してから、まだわずか1年しかたっていない。2年足らずで、同大会決勝は再びミュンヘンで開催される見通しだ。2028年大会の開催地として、アリアンツ・アレーナは唯一の正式候補となっている。
最終決定は9月にUEFA執行委員会が発表する。よほどのサプライズがない限り、決勝は通算6度目のミュンヘン開催となる。これまで3度はオリンピアシュタディオンで行われ、アリアンツ・アレーナでは、FCバイエルンがFCチェルシーにPK戦で敗れた2012年の伝説的な「ファイナル・ダホーム」、そして2025年大会が続いた。なぜ今、またしてもミュンヘンなのだろうか。
実際のところ、現在のヨーロッパでチャンピオンズリーグ決勝に理想的な条件を備えるスタジアムは多くない。そのため、アリアンツ・アレーナだけがUEFAの“ホーム”になったわけではない。次回2027年の決勝はマドリードのメトロポリターノで行われるが、同会場では2019年にも開催されている。ロンドンのウェンブリーは過去15年で実に3度開催されており、現在は2029年大会にも立候補している。
バルセロナとロンドンが2029年決勝を狙う
チャンピオンズリーグ決勝開催の基本条件は、天然芝、105メートル×68メートルのピッチサイズ、そして7万人の収容人数だ。ただし、収容人数についてはUEFAが10%の許容幅を設けており、6万3000席が絶対的な最低ラインとなる。現時点でこれに該当する欧州のサッカースタジアムは22ある。ロシアとウクライナの戦争が続いているため、サンクトペテルブルク、モスクワ、キエフでの開催は対象外。残るのは19会場だ。
ヨーロッパ最大のスタジアムはバルセロナのカンプ・ノウだ。長引く改修工事や遅延、それに伴う不透明さにより、ここ最近の検討では候補に入っていなかった。だが、新しいカンプ・ノウは完成間近となっており、やはり常連のウェンブリーと並んで、同じく今年9月に開催地が決まる2029年決勝の2候補の一つとなっている。
おそらくヨーロッパで最も有名で、改修後は最も近代的でもあるスタジアムがレアル・マドリードのベルナベウだ。ここが2010年以降決勝開催地として使われていないのは、レアル会長フロレンティーノ・ペレスとUEFAの長年の対立も関係しているのだろう。キーワードはスーパーリーグだ。加えて、同じ都市内にはUEFAにとってどうやら都合のいい代替案であるメトロポリターノもある。
ドルトムントは2029年以降の招致を検討か
ミラノのサン・シーロは老朽化していると見なされており、近いうちに新スタジアムへ置き換えられる見込みだ。また、比較的近年にも散発的に開催地となってはいたものの、ローマ、アテネ、イスタンブールの由緒あるオリンピックスタジアムは、トラックを備え、快適性にも欠けることから、実際にはもはや時代に合っていない。
開催における重要ながら明確には定義されていない基準としては、都市インフラ、大規模空港への近さ、市内のホテル客室数、とりわけ高級帯の客室数、そしてスタジアム内のボックス席数がある。その意味で、マンチェスターのオールド・トラッフォード、カーディフのミレニアム・スタジアム、マルセイユのベロドローム、バクーの国立競技場、セビージャのラ・カルトゥハ、そしてドルトムントのジグナル・イドゥナ・パルクは最適とは見なされていない。それにもかかわらず、スポルト・ビルトの報道によれば、ドルトムントは2029年以降で初のチャンピオンズリーグ決勝開催を目指している。
最終的に、アリアンツ・アレーナ、ウェンブリー、メトロポリターノ、そしてブダペストのプシュカシュ・アレーナ(2026年開催地)を除くと、理想的な条件を備えた会場として残るのは、スタッド・ド・フランス(前回開催は2022年)、リスボンのエスタディオ・ダ・ルス(2020年)、そしてベルリンのオリンピアシュタディオン(2015年)だけだ。もっとも、ベルリンでもピッチの周囲はトラックに囲まれている。












