マレスカに逆風
マンチェスター・シティの新指揮官エンツォ・マレスカは、ジョゼップ・グアルディオラの後を継いだ最初のシーズンで、途方もない挑戦に直面している。夏の移籍市場が進むなか、多くの主力選手や若手を失う可能性があり、チームの安定を脅かす大量離脱の影が忍び寄っているのだ。
英紙『マンチェスター・イブニング・ニュース』は、このイングランドのクラブが、主力スターや将来有望な若手を含む長い選手リストとの別れに備えていると報じた。これは、マレスカが新スポーツディレクターのウーゴ・ヴィアナと協力して主導する全面的な組織再編の一環である。
ロドリとトラフォードが離脱リストの筆頭に
経営陣が直面する厄介な問題の筆頭に立つのが、スペイン人MFロドリの一件だ。彼の契約は残り1年で満了となり、スペインのレアル・マドリードへの加入を強く望んでいる。
スペインのラジオ局『カデナ・セール』によれば、レアル・マドリードは同選手獲得に向けて5,000万ユーロの口頭でのオファーを提示した一方、マンチェスター・シティは7,500万ユーロを要求しているという。これは、白い巨人の会長フロレンティーノ・ペレスが、長らく反対していたこの取引に対する姿勢を一変させた後のことである。
ロドリが離脱した場合、シティは中盤の穴を埋める代役候補として、フランスのリールに所属する18歳のスター、アユブ・ブアッディの獲得に強く動いている。
また、クラブはGKジェームズ・トラフォードを失うことにも備えている。彼はジャンルイジ・ドンナルンマの加入後、ベンチに座り続ける立場となった。このイングランド人選手は、ニューカッスルとアストン・ビラの関心を経て、リーズ・ユナイテッドへの加入に合意した。これにより、ドンナルンマの代役を見つけることがクラブの最優先事項となり、フランスのマルセイユに所属するGKジェロニモ・ルジの名前が挙がっている。
レアル・マドリードが3人のスターに狙いを定める
レアル・マドリードの関心はロドリだけにとどまらず、ポルトガル人DFルベン・ディアスにまで及んでいる。加えて、すでに白い巨人と契約を交わしたベルナルド・シウバもおり、マレスカの野望にとって手痛い打撃となっている。
サビーニョとグリーリッシュが出口を探す
一方、ブラジル人ウインガーのサビーニョは正式に移籍を要求した。彼は昨夏トッテナムへの加入に近づいていた選手で、英メディアは両クラブの間で7,000万ユーロの移籍に向けた本格的な交渉が進行中だと伝えている。
また、いまだ怪我から回復途上にあるジャック・グリーリッシュも出口を探している。エバートンがかつてのスターの完全復帰を望んでいるにもかかわらず、彼はマレスカを説得できる可能性が乏しいことを悟ったためだ。
レンタルの波と大量離脱
クラブはすでに、マチス・ドゥ・ラゴートをモナコへ、サフィル・ニバンをローメルへ、クリスチャン・マクファーレンをレスターへ、それぞれレンタル移籍させる契約を完了している。一方で、カルビン・フィリップスはレンタルでシェフィールド・ユナイテッドに加入する予定だ。
また、マックス・アレン、マティ・ヘンダーソン・ホール、ディバイン・ムバマ、ジェイデン・ヒースキー、スティーブ・ムフォニといった将来有望な若手選手も複数クラブを去ることになる。加えて、ベテランのクラウディオ・エチェベリとジョマ・バの処遇を検討する必要もある。
マテオ・コバチッチなど他の選手の契約は更新されない。一方でマレスカは、トッテナムが獲得を狙うオマル・マルムーシュと、トルコのガラタサライが関心を寄せるティジャニ・レインデルスについて、決断を下さなければならない。
嵐のなかの一筋の光明
この激しい離脱の波にもかかわらず、マンチェスター・シティはなお、近ごろ契約を更新したスターたちからなる強固な中核に頼ることができる。その筆頭がフィル・フォーデン、ジェレミー・ドク、アブドゥカディル・クサノフ、ヨシュコ・グバルディオルであり、加えて巨額の移籍金でエリオット・アンダーソンを獲得している。
来る数週間は、マレスカ体制下での新生マンチェスター・シティの姿を決定づける重要な時期となる。グアルディオラの退任後、クラブの歴史における新たな章を開く彼は、チームのアイデンティティを完全に作り変えかねない、前例のない挑戦のただ中にいる。













