移籍の不透明感が残る中でトレーニング開始
アルバレスの去就を巡る騒動は、大きな転機を迎えている。FWはアトレティコが用意した特別トレーニングプログラムを開始した。ワールドカップ期間中に、新たな挑戦という自身の「夢」をかなえるため退団を望んでいると公に表明して以降、しばらく沈黙を保っていた26歳だが、現在は厳格なフィジカルメニューに取り組んでいる。『Marca』によれば、現在は休暇の最後の数日を過ごしているアルバレスは、来るシーズンに向けて最高のコンディションを整えるため、8月1日から個別トレーニングを続けているという。
この動きは、カタルーニャの強豪クラブから強い関心が寄せられる中でも、このアルゼンチン代表がプロとしての義務を果たし続けていることを示唆している。アトレティコのコーチングスタッフが作成したこの調整プログラムは9日間続く予定で、8月10日に見込まれているクラブのトレーニング施設への復帰まで実施される。
バルセロナへの移籍が外交的な壁にぶつかる
アルバレスが復帰に向けて準備を進める一方で、バルセロナが同選手をカンプ・ノウに迎え入れようとする試みは大きな障害に直面している。スペインの2強クラブの関係は大きく悪化しており、アトレティコはバルセロナが自分たちに無断で選手に接触したと非難している。この対立は正式な紛争に発展し、アトレティコはスペインサッカー連盟(RFEF)とFIFAの双方に公式な苦情を申し立てた。アトレティコは、バルセロナの獲得交渉の進め方に明らかに不満を抱いており、その結果、経営陣レベルで意思疎通が断絶している。
アトレティコのCEOミゲル・アンヘル・ヒル・マリンはクラブの立場について公に強く発信しており、現状ではバルセロナとは交渉しないと明言している。首都クラブがこの強硬姿勢を取っていることで、バルサ移籍は当面、事実上封じられている。
シメオネとグリーズマンの前例
クラブ間で法的な騒動が展開されているにもかかわらず、アルバレスはディエゴ・シメオネ監督と良好な関係を維持している。報道によれば、同選手の将来をめぐる憶測が過熱する中でも、両者はワールドカップ期間中に健全な対話を続けていたという。アルバレスが今季スタメンに再び組み込まれることになるなら、この個人的なつながりは極めて重要な要素となる可能性がある。アトレティコの経営陣は、FW本人ではなくその代理人サイドに責任があるとみており、マドリードでのプロジェクトにおける重要な一員として残留する道は、なお開かれていることを示唆している。
クラブはさらに、バルセロナへの物議を醸した移籍とその後の復帰を経て、アトレティコのファンや首脳陣との関係修復に成功したアントワーヌ・グリーズマンの例を見るよう、アルバレスに促している。
海外移籍の可能性
アトレティコとしてはアルゼンチン人選手を引き留めたい意向だが、状況はまったく決着していない。クラブも、ラ・リーガ以外からの大型オファーが届けば、すべてが変わり得ることを理解している。外交的な余波と財政的制約により、バルセロナとレアル・マドリーは現実的な移籍先ではないとみなされているため、もし退団する場合は、ほぼ確実に欧州の別の強豪クラブへの移籍となる。












