攻撃的な役割を担うブラッドリー・バルコラは、どうやら自身の将来について決断を下したようだ。その決断により、今夏にもパリ・サンジェルマン退団の可能性が取り沙汰されている。
レキップやファブリツィオ・ロマーノなどの一致する報道によると、バルコラは2028年までとなっているPSGとの契約を延長しない見通しだ。チャンピオンズリーグ王者は23歳の同選手と新契約を結びたい考えだったが、数カ月にわたって熟考した末、バルコラはPSGからのオファーを断る決断を最終的に下したという。
最大の理由は、パリでの自身のスポーツ面での立場にあるとされる。バルコラはルイス・エンリケ監督の下で主力に準ずる存在に位置づけられ、先発に名を連ねる機会も多い。それでも最も重要な試合では、最近はジョーカー役にとどまることがほとんどだった。実際、終了したチャンピオンズリーグのシーズンでは、FCバイエルンとの準決勝2試合に加え、FCアーセナルとの決勝でも当初はベンチスタートとなり、途中出場にとどまった。両ウイングではデジレ・ドゥエとクヴィチャ・クヴァラツヘリアがそれぞれ優先された。
そのため、バルコラは今夏にも新天地へ移りたいと考えているようだ。ただ、移籍が実現するかどうかはなおしばらく不透明で、複数の未解決な問題に左右されることになりそうだ。
バイエルンはPSGのスター、ブラッドリー・バルコラ獲得に動くのか?
もっとも、バルコラに関心を寄せる有力クラブに事欠くことはないようだ。レキップはその候補としてバイエルン・ミュンヘンの名前も挙げており、同クラブは以前からフランス代表の同選手との関連が取り沙汰されてきた。また、ビルトも最近その方向で報じていたが、同時に条件も付けている。FCBの具体的な動きが現実味を帯びるのは、攻撃陣のスターの一人がドイツのレコードマイスターを去る場合に限られるという。
ミヒャエル・オリーゼは周知の通りレアル・マドリーに関心を寄せているとされ、スペインの名門はバルコラの同胞を絶対的な本命ターゲットと見ているようだ。ただし、この夏にオリーゼが売却される可能性は極めて低い。24歳の同選手については、バイエルン首脳陣がすでに何度も非売品だと明言しているからだ。
現在はルイス・ディアスというFCBの別のアタッカーにも移籍のうわさが出ており、アル・ヒラルがこのコロンビア代表を天文学的な年俸で誘っているとされる。ただ、ディアスのケースでも、バイエルンが放出を認める可能性は高くないとみられる。
リバプールなどが関心か ブラッドリー・バルコラはとりわけプレミアリーグで人気
そのため、バルコラを巡る移籍の憶測は主にプレミアリーグへと集中することになりそうだ。リバプール、アーセナル、チェルシーが接触するとみられており、とりわけレッズではこのフランス人が大きなテーマになっているようだ。 リバプールはこの夏、オサスナから加入したビクトル・ムニョスですでにアタッカーを1人補強しているが、モハメド・サラーの退団を受け、イングランド勢はなおウイングに絶対的なビッグネームを求めている。圧倒的なスピードとドリブル能力を持つバルコラは、その条件に当てはまる存在だ。
一方で、イングランドのいずれかのビッグクラブがPSGの要求額を満たす用意があるかどうかは別問題だ。フランス王者はバルコラの価格として1億5000万ユーロもの金額を求めているという。理論上は、ウイングの同選手がもう1シーズンパリに残り、契約満了の1年前となる2027年により安価で獲得可能になるというシナリオも残されている。
また、何よりも移籍市場における別のドミノの一手が、バルコラの去就に新たな動きをもたらす可能性もあれば、そうならない可能性もあるようだ。報道によると、PSGはRBライプツィヒのヤン・ディオマンデと合意に達している一方、このコートジボワール人はレアル・マドリーともすでにかなり話が進んでおり、マンチェスター・シティも誘っているようだ。
PSG退団へ? ブラッドリー・バルコラと決定的なドミノの一手、ヤン・ディオマンデ
本来は売却不可とされるライプツィヒをPSGが説得し、ディオマンデを獲得できた場合、バルコラの移籍希望は追い風を受けることになる。そうなれば、パリは攻撃陣の選手層を引き続き確保できるうえ、この夏に移籍収入を得る必要性にもより目を向けることになるからだ。逆にPSGがディオマンデを獲得できず、ほかのウイングも補強しなければ、バルコラ退団は当然ながら難しくなる。というのも、パリは依然としてバルコラを手元に残したいと考えており、最近は先発する機会も多く、重要な試合ではジョーカーとしてなお違いを生み出せる選手を、そう簡単には手放さないはずだからだ。
バルコラは2023年、移籍金4500万ユーロでオリンピック・リヨンからフランスの首都へ加入した。それ以降、先発と最初の交代カードの間を常に行き来しており、昨季は公式戦49試合で13得点7アシストを記録した。W杯でもフランス代表では最近、先発の時もあれば切り札として起用される時もあり、しばしば好印象を残していた。W杯で4位となったチームの一員として、バルコラは大会8試合で3得点1アシストを記録している。












