危機の嵐
フランスのパリ・サンジェルマン会長ナセル・アル・ケライフィ氏は、2027年に予定されているFIFA(国際サッカー連盟)会長選挙でジャンニ・インファンティーノ氏の後任として立候補する意思をいっさい否定した。UEFA(欧州サッカー連盟)の支援を受けた理想的な候補として同氏をめぐる報道が高まっているにもかかわらず、である。
この否定は、このカタール人を代表する広報担当者の一人を通じて、「ポリティコ」や「テレグラフ」を含む英国メディアで報じられた報道への回答として示された。これらの報道は、アル・ケライフィ氏をUEFAおよび欧州サッカー界に支持されたFIFA会長候補として言及していた。広報担当者は次のように述べた。「アル・ケライフィ氏は、FIFAでのこのポストにも、こうしたメディアの騒ぎにも、いかなる野心も意図も関心も持っていない。むしろ逆に、同氏は世界およびヨーロッパのすべてのサッカー機関に対し、賢明かつ建設的な形で支援を続けていく」
インファンティーノ氏の計画を頓挫させる欧州の候補
英国メディアの報道は、アル・ケライフィ氏がインファンティーノ氏の理想的な後継者として広く見なされていると指摘していた。とりわけ、国際サッカー連盟に関連する商業会社を設立するというスイス人会長の計画をめぐって、現在FIFAが直面している危機のなかにあってはなおさらである。
これらの報道によれば、アル・ケライフィ氏の立候補の可能性は、UEFAから強い反対を受けたインファンティーノ氏の最新のプロジェクトを頓挫させることを目的としている。UEFAはこの物議を醸す計画への抗議として、ワールドカップのボイコットをちらつかせるまでに至った。
欧州の機関における確固たる地位
2011年からパリ・サンジェルマンの会長を務めるアル・ケライフィ氏は、欧州サッカー機関において確固たる地位を築いており、長年にわたってUEFAの理事会メンバーを務めているほか、以前は欧州クラブ協会(ECA)として知られ、850を超える欧州クラブを代表する欧州クラブ協会(EFC)の会長も務めている。
このカタール人は欧州サッカー連盟会長のアレクサンデル・チェフェリン氏と近い関係にあり、そのことが、ヨーロッパが国際サッカー連盟への支配権を取り戻すことを望んだ場合にFIFAを率いる自然な候補として、多くの人々の目に映る要因となっている。
欧州クラブ協会がインファンティーノ氏のプロジェクトを非難
関連して、アル・ケライフィ氏が会長を務める欧州クラブ協会(EFC)は報道向け声明で、物議を醸す商業プロジェクトに関してFIFAが発した「突然かつ一方的な報道向け声明を、極めて憂慮しつつ」注視していると表明した。
この声明は、インファンティーノ氏が推し進めるプロジェクトが直面した数多くの非難のひとつである。同プロジェクトはFIFAを民間セクターの投資家に開放することを目指しており、欧州サッカー界はこれを、競技の未来とその伝統的な価値への脅威とみなしている。












