ラシン、契約解除条項の満額支払いを要求
バルセロナの今夏の補強計画は、サリナスの将来をめぐるラシンの強硬姿勢に直面している。左サイドバックとセンターバックの両方をこなす万能性で印象を残している10代のDFは、守備陣の層を厚くしたいカタルーニャ勢の補強候補リストで上位に入っている。しかし、ラシンのスポーツディレクターを務めるチェマ・アラゴン氏は、19歳の才能に関してクラブが安価な条件での取引を強いられることはないと明確にしている。『Mundo Deportivo』が伝えた。
移籍市場の現段階で、両クラブの金銭面の隔たりは依然として大きい。バルセロナは600万ユーロ前後のオファーで関心を正式に示したと報じられている一方、ラシンは選手の契約に盛り込まれている満額の1600万ユーロを求めている。
エル・サルディネーロでクラブの資産を守る
アラゴンは最近の公の場で、クラブ生え抜きの主力を引き留める重要性について熱く語った。サリナスだけでなく、今夏多忙を極めているカンタブリアのクラブでは他の数人の主力選手にも関心が寄せられており、そうした中でラシンの優先事項は「戦力を弱めるようなスター流出」ではなく、チームを「強化すること」だと強調した。
それでもグループを維持したいという思いがある一方で、スポーツディレクターは、バルセロナのような格のクラブから声がかかった場合の現代サッカーの力関係について現実的な見方も示した。アラゴンは、ラシンが選手を引き留めるために戦うとしながらも、契約解除条項に見合う巨額のオファーが届いた場合、抵抗できることには限界があると認めた。そして、「スーパースターが現れたら、できることはほとんどない」と述べ、その現実を受け入れた。
サリナス、プロフェッショナルな振る舞いを称賛される
移籍を巡るうわさが渦巻き、2クラブの間で公然と綱引きが繰り広げられる中でも、サリナスはこの状況への対応ぶりで高い評価を得ている。多くの若手選手であればカンプ・ノウの魅力に気を取られていてもおかしくないが、アラゴンはプレシーズン期間中、この10代の選手の姿勢をいち早く称賛した。スポーツディレクターは、サリナスがラシンでの自らの役割に集中し続けていると強調した。
アラゴンは、最終的に移籍が実現するかどうかにかかわらず、サリナスの成長と献身はクラブ内での立場に反映されるべきだと示唆した。そして、移籍市場が閉まり、なおサリナスがラシンの選手である場合には、クラブとして相応に報いる考えがあると明かした。「彼が残るなら、その成長は契約に反映されなければならない」とアラゴンは述べた。
移籍期限を見据えて
夏の移籍市場の終了が刻一刻と迫る中、バルセロナにはサリナスをどれほど高く評価しているのかを見極めるプレッシャーがかかっている。バルセロナは市場で積極的に動いてきたが、広く知られている財政的制約により、100万ユーロ単位の支出一つひとつを賢く使わなければならない。ラシンが1600万ユーロの価格設定から一切譲らない中、デコとバルセロナの補強チームは、この19歳が将来に向けた必要な投資なのか、それともより手頃なターゲットへ方針転換すべきなのかを見極める必要がある。












