ドゥシャン・タディッチはアヤックスに復帰せず、NECでキャリアを続ける。『Algemeen Dagblad』によれば、アムステルダムのクラブはセルビア代表FWの復帰に向けて最後の試みを行ったものの、ヨハン・クライフ・アレナへの復帰を説得することはできなかった。
37歳のアタッカーはナイメーヘンで2年契約にサインし、これによってNECはクラブ史上でも屈指の話題性を持つ移籍を実現させた可能性がある。これまでにもナイメーヘンのクラブはラッセ・シェーネ、ヤスパー・シレッセン、ブラム・ナイティンク、エドガル・バレットといった名前をデ・ホッフェルトに呼び戻してきたが、タディッチの加入はそれ以上の大きなサプライズと見なされている。
交渉では、NECの投資家マルセル・ブックホールンが重要な役割を果たした。数週間にわたって両者の間で接触が続いていた後、彼はディック・スフルーダー監督、そしてアシスタントコーチのハリス・メドゥニャニンとともにベオグラードへ飛び、タディッチ本人の説得に当たった。
ただ、最終的な決め手となったのは主にスフルーダーだった。この指揮官は、アルフレッド・スフルーダーがFCトゥウェンテでコーチ(アシスタントコーチ)を務めていた時期にさかのぼる長年の良好な関係をタディッチと築いている。それ以来、2人はずっと連絡を取り合ってきた。
そうした評価は、タディッチ自身も以前公の場で口にしていた。2022年4月のアヤックス対PECズヴォレ戦後、彼はスフルーダー率いるチームのプレーを称賛。「ズヴォレと彼らの監督には大きな賛辞を送らなければならない。彼らは勇気を持ってプレーしていた。あれは我々にとって難しかった」と、当時セルビア人FWはESPNのカメラの前で語っていた。
ベオグラード訪問の際、スフルーダーとメドゥニャニンはタディッチにプランを提示した。それが非常に強い印象を与えたことで、このベテランは海外クラブからのオファーを断る決断を下した。国外クラブであれば、金銭面ではかなり好条件を得られる状況だった。
最終的には、アヤックスですらタディッチの考えを変えさせることはできなかった。『AD』によれば、アムステルダムのクラブは経験豊富なアタッカーを主にロッカールームで重要な存在と見ていた一方で、タディッチ自身は今なおピッチ上で大きな価値を発揮できる選手だと自分を捉えていたという。このビジョンの違いは、最終的に埋められないものだった。
さらに、NECを選んだことでタディッチはキャリアの次のステップもすでに見据えている。現役引退後は指導者になることを望んでおり、ナイメーヘンではその面でもさらに成長していく機会を得られる。












