シャビ・シモンズが、トッテナム・ホットスパーのクラブ公式メディアで「人生で最もつらい時期を過ごした」と明かした。オランダ人MFは昨季終盤、ひざに重傷を負った。
シモンズに悲劇が襲ったのは4月25日。トッテナム対ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズのリーグ戦で足をひどくひねり、右ひざ前十字じん帯を断裂した。
その結果、シモンズはオランダ代表としてのワールドカップを欠場しただけでなく、クラブでのシーズン終盤の重要局面にも加われなかった。当時のトッテナムは、神経をすり減らす残留争いの渦中にあった。だからこそ、自分のチームを助けられないことにシモンズはほとんど耐えられなかった。
「あれは、たぶん人生で1万回はやってきたようなプレーだった」とシモンズはその場面を振り返る。「ちょうど相手をかわそうとした瞬間、相手が僕の前に入ることを選んだ。体は反対側へ向かっていたのに、足は地面にくぎ付けになったように感じた」
「自分に『何かおかしいのか確認しよう、立ち上がってみよう』と言い聞かせた。立ち上がろうとしたけど、その時にひざが外れて、すぐ元に戻るのを感じた。その瞬間に終わったと思った。ドクターたちが僕を呼んで『シャビ、申し訳ないが前十字じん帯だ』と言った。それを聞いた時、全身の力が抜け落ちるような感覚だった」
「もちろん泣いたし、家族も同じだった」とシモンズは語る。「次の日、母が家に来てくれた。朝にテーブルを囲んで座っていたのを覚えているけど、僕はずっと、自分が一番大事なことを失ったと考えていた。残留争いの中でクラブを助けることだ。母は僕にこう言った。『シャビ、もうやめなさい。起きてしまったことよ。今となっては何もできない。これは起きてしまったこと。受け入れて前に進まなければいけない』」
その時から、このMFは気持ちを切り替えた。ただ、リハビリはとりわけ精神的に過酷だったという。「最初の4日間は人生で最悪だった。眠れなかった。1週間何も食べなかった。痛みがひどくて、吐いてしまったし、めまいもあった……本当にひどかった。あの痛みは誰にも味わってほしくない」とシモンズは明かした。
現在、オランダ代表MFは復帰への道を歩んでいるが、ピッチに戻るのは来年の暦年になってからとみられている。「僕の状態はいい。家族と一緒にいて、みんなで本当に懸命に取り組んできた。この10週間、彼らは僕と多くのことを共にしてくれた。クラブの支えもあるし、自分の体がどう反応しているかを見ると、『よし、いい方向に向かっている』と思える。毎日少しでも良くなりたい。そのモチベーションは僕にとってとても大切なものだ」と希望をにじませた。












