アルゼンチン人選手が反旗を翻す
アルゼンチン人FWフリアン・アルバレスは今後数日のうちに、アトレティコ・マドリードとの対立をさらにエスカレートさせる意向だ。クラブ首脳陣との直接対決に踏み切り、移籍への希望を明言する2度目の公式声明を発表することで、「ロヒブランコス」にバルセロナのオファーを受け入れさせ、カタルーニャのクラブのユニフォームをまとうという幼少期からの夢の実現を認めさせるための最後の試みに出るという。
スペイン紙『スポルト』によると、「スパイダー」は移籍を成立させるための二段構えの戦略をバルセロナに伝えたという。それはディエゴ・シメオネ監督のもとでのトレーニングが始まる8月10日より前に決着を図るものだ。彼は今月7月末、あるいは遅くとも8月初旬に動く計画で、夏の移籍市場が閉まるまでの残された時間が限られていることが背景にある。
反発を促す裏切られたという思い
アルバレスは大きな失望を感じている。良いオファーが届いた場合には交渉するという約束をアトレティコ・マドリードの首脳陣から受けていたにもかかわらず、スペインのクラブは魅力的な金額であったバルセロナのオファーをきっぱりと拒否し、スター選手を手放さないという姿勢を貫いたからだ。これが選手に裏切られたという思いを抱かせ、移籍への決意を一層強めた。
アルバレスはすでに最初の一歩を踏み出していた。先のワールドカップでの出場中、彼は公然とこう発言していた。「クラブの責任者たち、話すべき相手とは話をした。移籍が全員にとって最善だと思うし、自分の夢を実現したい」。バルセロナ加入への抑えきれない願望を明確に示すものだった。
アーセナルの代役案の崩壊が唯一の行き先を後押し
状況が複雑化したのは、イングランドのアーセナルのオファーが崩れた後だ。それはスウェーデン人のヴィクトル・ジョケレスがトレードでアトレティコに移籍するという内容を含んでいたが、「ガナーズ」が計画を変更し、レアル・マドリードのスター、ヴィニシウス・ジュニオールを攻撃陣強化の最優先ターゲットに据えたことで、アルバレスの代役となり得るあらゆる可能性の扉が閉ざされた。
しかしアーセナルの撤退は、「スパイダー」の信念を何ら変えることはなかった。彼はバルセロナこそが唯一の行き先だと主張し続けている。それは、彼の憧れの存在でありアルゼンチン代表のチームメイトでもあるリオネル・メッシの足跡をたどるという幼少期の夢を追い求めてのことだ。アルバレスはアルゼンチンの街角で、ブラウグラナのユニフォームを着てメッシの真似をしていた。
天文学的な違約金という障壁
現所属クラブとの対決の難しさにもかかわらず、アルバレスはアトレティコを交渉のテーブルにつかせるために強く圧力をかけざるを得ないと理解している。とりわけ、2031年まで続く契約と、5億ユーロに達する天文学的な違約金という状況のもとで、彼の選択肢は限られており、履行されなかった約束を受けた後に自らが正当な権利とみなすものを実現するため、決定的な行動を取ることを余儀なくされている。
様子をうかがうバルセロナ
一方バルセロナは、数日前にアトレティコ・マドリードへ正式なオファーを送った後、アルバレスの決定的な動きを待ち続けている。しかし、選手自身が膠着状態を打破するために動く前に、新たな金額の提示を行うことは拒否している。スポーツディレクターとコーチングスタッフは、このアルゼンチン人FWこそがチームを次のレベルへ引き上げる理想的な選択肢だと考えているが、いまやボールは「スパイダー」のコートにあり、彼には迅速な決断が求められている。












