アルテタ、北ロンドンのライバルから電撃引き抜きを画策か
『デイリー・メール』によると、アーセナルは守備陣で深まりつつある危機の解消に向け、スパーズ主将クリスティアン・ロメロの獲得へ「強く働きかけている」と報じられている。アーセナルはこのアルゼンチン代表DFの代理人側に接触し、移籍実現の条件を把握しようとしているといい、最大のライバルの主将に対する大胆な動きとなる。
ノースロンドンの赤い側に高まる切迫感の背景には、ウィリアン・サリバのコンディションがある。フランス代表DFは2026年ワールドカップで負った背中の負傷により、プレミアリーグ開幕からの出場が不可能となった。
アトレティコが追走集団をリードする
アーセナルが積極的に動いているにもかかわらず、ロメロ獲得の最有力候補はアトレティコ・マドリーだとされている。 ディエゴ・シメオネ監督は長年にわたって同胞である同選手を高く評価しており、現在は正式オファーの資金を捻出するため、メトロポリターノで陣容整理を進めている。スペインの強豪はマッテオ・ルッジェーリをアストン・ビラへ、ナウエル・モリーナをローマへ売却する交渉を進めており、その合計移籍金をトッテナムのスターに対する3000万ポンドの最初のオファー実現に充てる意向だ。
セリエAの強豪インテルもこの争奪戦で存在感を示しており、すでにスパーズと3400万ポンドの移籍金で合意している。しかし、イタリア王者は現時点で個人条件面での合意には至っていない。
トッテナムの立場と選手層
トッテナムは、適切な移籍金が提示されればロメロの退団を容認できる立場にある。クラブはすでに、ロベルト・デ・ゼルビ体制の下で守備陣の選択肢を強化しており、5200万ポンドでジョン・ポール・ファン・ヘッケを獲得し、さらにマルコス・セネシをフリーで加えている。だが、主将を宿敵アーセナルに売却するという考えは、クラブにとってもサポーターにとっても論外である。
ロメロのトッテナムでの時間は浮き沈みの激しいものだった。昨季の残留争いの最中には、ひざの負傷からの復帰もあった。このDFはワールドカップ決勝に進出したアルゼンチン代表の中心におり、アンジェ・ポステコグルー退任後には以前から退団の可能性も取り沙汰されていた。
ロメロが新たな挑戦を望む理由
28歳の同選手は、2022年にアタランタから移籍して以来、主力としてプレーしてきた。しかし、ここ数シーズン続く不安定な状況は大きな負担となっている。2季連続で残留争いを経験したロメロは、主要タイトルを争える環境を求めている。アーセナルは即座にチャンピオンズリーグ出場と優勝争いの可能性を提示できる一方、両クラブの歴史的なライバル関係が、両者のフロント間で成立し得るいかなる移籍合意にとっても大きな障壁となっている。
移籍期限が迫る中、状況は依然として流動的だ。アーセナルの関心が争奪戦を複雑にしているのは確かだが、アトレティの資金面での動きは、ワールドカップ優勝経験者である同選手の最有力行き先が同クラブであることを示している。アルテタは、ロメロにこの壁を越える決断を促したいのであれば迅速に動く必要がある。そうでなければ、象徴的存在であるサリバを欠く中でアーセナルが戦力不足に陥らないよう、すぐに他のターゲットへ切り替えなければならない。












