Michael S. Derby
[6日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は6日、連邦準備理事会(FRB)が先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げすべきだったとの見解を示し、利上げを支持する他の当局者に賛同した。
ブラジルでの講演で「フェデラルファンド金利は金融政策を行う上での主要な手段であり、私は会合でフェデラルファンド金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げることを望むと表明した」と語った。ただ、ムサレム氏は今年のFOMCで投票権を持っていない。
利上げを支持した主な理由として、現行の金融政策水準が維持された場合、今後1年程度にわたりインフレ率が2%目標に対して高止まりする可能性が高いことを挙げた。
「早期の段階的かつ漸進的な利上げの方が、後になってからのより急激な金利変更よりも望ましく、混乱も少なく、コストも小さい」と語った。
FRBは7月28─29日に開いたFOMCで、インフレ率が2%を大きく上回る中でもフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を3.5─3.75%に据え置いた。会合では3人が利上げを主張して反対票を投じた。他の当局者もここ数日、利上げに前向きな見解を示している。
ムサレム氏は講演で、市場を注視しシグナルを読み取っているが、それ以上のことはしないと指摘。「どの方向であれ今が政策変更のタイミングだと考えるなら、市場が織り込んでいる内容にかかわらず、その政策変更を実施すべきだ」とし、「市場を驚かせても構わない時や瞬間がある」と述べた。
金融環境は経済活動を非常に下支えしており、資産価格は高水準にあるとも指摘した。
さらに、国民はインフレ率が2%に戻ると期待しているものの、FRBが物価圧力を抑え込めなければ「インフレ期待がアンカーを失う素地がある」と警告した。
また、将来的な物価圧力の低下につながるとの期待の下、高い生産性水準を後押しするために、FRBが本来よりも緩和的な金利政策を維持すべきではないと述べた。
「明日の生産性向上を追求するために今日の幾らか高めのインフレを容認するのではなく、金融政策が基調的なインフレを意味のある形で抑制することが極めて重要だ」と語った。
このほか、経済がここ数カ月間「底堅く」推移してきたとし、「労働市場は堅調な雇用の伸びと長期的な水準に近い失業率で安定している」と指摘した。












