[ジャカルタ 3日 ロイター] - インドネシア統計局が3日発表した7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2.88%と、前月の3.34%から予想以上に鈍化し、3カ月ぶり低水準となった。6月の貿易収支は2カ月連続で赤字となったが、赤字幅は市場予想を大きく下回った。
インフレ率は年初以来、中央銀行の目標圏である1.5─3.5%内にとどまっている。ロイターがまとめた7月のCPI上昇率の予想中央値は3.20%だった。
変動の大きい食品価格と政府管理価格を除くコアインフレ率は2.76%と、予想の2.80%付近で、6月から横ばいだった。
中銀は2027年までインフレ率を目標圏内に維持するため、5月以降、政策金利を100ベーシスポイント(bp)引き上げてきた。ルピア安、世界的な原油価格の変動、エルニーニョ現象が食料供給に及ぼす影響によるインフレリスクに対応している。
バンク・ペルマタのエコノミスト、ファイサル・ラクマン氏は、エルニーニョ現象の影響や、中東紛争長期化に起因するエネルギー価格高の可能性を踏まえ、インフレ加速リスクは依然あると指摘。引き続き政策金利の年内据え置きが基本シナリオとしながらも、状況が深刻化すれば、年内利上げの可能性は排除できないと述べた。
6月の貿易収支は4億5000万ドルの赤字。石油などの輸入増加で、5月に続き赤字となったが、輸出も予想以上の伸びたため赤字幅は予想の7億9000万ドルの赤字を下回った。
エコノミストは、中国経済の減速、輸入コストの上昇、ルピアへの継続的圧力が、対外収支の脆弱さを示すと指摘する。
輸出は8.84%増の254億6000万ドル。予想の0.25%増を上回った。ニッケル製品やパーム油関連の輸出増が寄与した。
バンク・ダナモンのエコノミスト、ファイズ・イルマン氏は「貿易赤字の縮小は心強いが、インドネシアの対外ポジションの持続的な改善を示すものではまだない」と述べた。
同氏は、最大の輸出先である中国の成長鈍化や、金属・化学製品の出荷に欠かせない硫酸の高値が、輸出の勢いの重しになる可能性があると指摘。
「その結果、世界のエネルギー環境がより穏やかであるにもかかわらず、インドネシアの対外収支は引き続き圧力にさらされる可能性が高く、ルピアの上値は限定されるだろう」と述べた。
輸入は34.27%増の259億1000万ドルに急増。予想は25.30%増だった。石油・ガスの購入は105.15%急増した。












