Deena Beasley
[23日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは23日、同社の肥満症治療薬候補「レタトルチド」について、第3相臨床試験2件で良好な結果が得られたとし、来年第1・四半期に米食品医薬品局(FDA)へ申請する計画を明らかにした。
レタトルチドはGLP-1、GIP、グルカゴンの3つの異なる代謝ホルモンを標的にするよう設計されている。イーライリリーが現在販売している肥満症薬「ゼップバウンド」はGLP-1とGIPを標的とするのに対し、デンマークの同業ノボノルディスクの競合薬「ウゴービ」はGLP-1のみを標的としている。
イーライリリーによると、重度の肥満と既に診断が確定している心疾患を持つ成人を対象とした80週間の試験で、レタトルチドの1週間の最高用量を投与したグループでは平均22.6%の体重減少が示された。
アナリストらは、このデータがレタトルチドの同種の中で最高の減量効果を持つ可能性を裏付けると指摘したが、期待値が高いため、株価に大きな影響を与える可能性は低いとみている。シティグループのアナリストらは「これまでのレタトルチドのデータを踏まえると、今回の減量結果はもはや注目を集めるほどではないが、イーライリリーの拡大する心代謝疾患治療薬ポートフォリオにおける同薬の地位をさらに強化する」と指摘した。
主要な心血管イベントの発生頻度は、同薬投与群とプラセボ(偽薬)群のいずれにおいても予想より低かった。しかし最も重篤な3つのイベントである心筋梗塞、脳卒中、死亡のみを測定した場合、レタトルチド投与群のリスクはプラセボ群より12%高かった。
BMOキャピタルのアナリストらは、心血管イベントのデータセットが限られていたため、この不均衡を解釈するのは難しいと指摘。ただ、治療を継続した患者の間で見られた改善の傾向は有望だと付け加えた。
2型糖尿病を併発する過体重または肥満患者を対象とした別の80週間の試験では、最高用量を投与したグループの被験者の体重は20.8%減少し、糖尿病の管理指標であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)値を1.6%低下させたことが示された。












