Kevin Yao Yukun Zhang
[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した7月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)は、ともに前年比伸び率が鈍化し、市場予想を下回った。世界的にエネルギー価格上昇が緩和したことが背景にある。
CPIは前年比0.5%上昇。6月(1%上昇)から鈍化し6カ月ぶりの低い伸びとなった。生産者物価指数(PPI)は3.5%上昇。6月(4.1%上昇)から減速し3カ月ぶりの低い伸びとなった。ロイターがまとめたエコノミストの予想は、CPIが0.8%上昇、PPIは3.8%上昇だった。
CPIは前月比0.1%下落。エコノミスト予想(0.2%上昇)に反し、6月(0.3%下落)に続き2カ月連続の下落となった。
価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比0.9%上昇、食品価格は同1.5%下落した。
国家統計局によると、PPIの押し上げ要因は、鉱業や原材料部門の価格上昇。一方、食品や日用消費財の価格は下落した。
川上産業や一部テック企業は業績が好調だが、内需型製造業は景気減速による需要低迷に苦しんでいる。投入コストの上昇は、利益率をさらに圧迫し、景況感を冷え込ませるリスクがある。
ANZのシニア中国ストラテジスト、Zhaopeng Xing氏は「原油価格の下落と需要減退が相まり、7月の消費者物価と生産者物価はいずれも予想を下回った。原油価格の動向は依然として不透明であり、インフレへの影響も不透明になる可能性が高い」と指摘。その上で「需要面では、下半期の財政支出加速の効果が約1四半期の遅れを伴って現れるとみられる。引き続き2026年のインフレ率はM字型の軌道を描くとみている」と述べた。
ANZは、26年のCPIを1.0%上昇、PPIは2.5%上昇と予想している。
上海保銀投資管理(ピンポイント・アセット・マネジメント)のチーフエコノミスト、張智威氏は、インフレ鈍化は購買担当者景気指数(PMI)など他の経済データと整合するもので、「第2・四半期は経済のモメンタムが弱まった」と述べた。「7月の中国共産党中央政治局会議は、政策対応として財政支出の強化を示唆したが、財政支出の効果波及には時間がかかるだろう」と指摘した。












