Eduardo Baptista
[北京 3日 ロイター] - 中国のアリババ・グループは3日、同社史上最大かつ最も高性能な人工知能(AI)モデル「Qwen3.8―Max」を公開した。規模の面では、国内のライバルであるムーンショットAI(月之暗面)が先月投入したモデルに肉薄する。
中国のテクノロジー企業は、世界のオープンウエートモデル(パラメーターと呼ばれる学習済みの数値データが公開されているモデル)分野で大きな存在感を示しており、運用コストが法外に高くならない範囲でより強力なシステムを構築しようと激しい競争を繰り広げている。
Qwen3.8―Maxのパラメーター数は2兆4000億。パラメーターとは、モデルがデータから学習し、パターン認識や回答の生成、タスクの実行に用いる数値設定を指す。ムーンショットの「Kimi K3」は2兆8000億のパラメーターを持つ。
パラメーター数が多ければ自動的に優れたモデルになるわけではないが、先進的なAIシステムを支える計算能力とデータの規模を示す指標として、注目度が高まっている。
米オープンAI、アンソロピック、グーグルは、クローズドソースのモデルについてパラメーター数を公表していない。
Qwen3.8―Maxは、クラウドソーシング型のモデル比較プラットフォーム「Arena.AI」で公開された。テキストモデルとしては同プラットフォームで中国勢トップの評価を即座に獲得したものの、アンソロピックの「クロード・フェイブル5」と3つの「オーパス」系モデルには及ばなかった。
一方、画像などの視覚素材を分析するAIモデルを対象とした同プラットフォームのランキングでは、世界2位に入り、クロード・フェイブル5の派生モデルに次ぐ順位となった。
アリババによると、Qwen3.8―Maxはソフトウエアエンジニアリングのプロジェクトを16日間で完了させた。
来週、アリババ・クラウドのプラットフォーム「Model Studio」を通じて公開される予定。












