Florence Tan Siyi Liu
[シンガポール 23日 ロイター] - サウジアラビア産原油計400万バレルを積載した中国の超大型原油タンカー(VLCC)2隻が、23日にバベルマンデブ海峡を通過して紅海を出たことが海運データで明らかになった。同海域で同日、別のサウジ船舶が攻撃を受ける中、2隻はイエメンの親イラン武装組織フーシ派による海上封鎖から逃れた形となった。
LSEGの海運データによると、シンガポール船籍のVLCC「シン・ロン・ヤン」は21日に紅海の中央付近でUターンして停止していたが、22日夜に南下を再開。中国船籍のVLCC「コスニュー・レイク」がその後に続き、両船とも23日に紅海を出た。
「シン・ロン・ヤン」は中国南部・広西チワン族自治区の欽州港に向かっていた。「コスニュー・レイク」は中国南部・広東省の恵州港で荷下ろしを行う予定を示していた。
両船舶とも自動船舶識別装置(AIS)で中国人乗組員が乗船していることを示している。両船はアジア最大の製油会社である中国石油化工(シノペック)のトレーディング部門ユニペックがチャーターし、今週サウジのヤンブー港で原油を積み込んだ。
両タンカーを管理する中国遠洋海運(コスコ・シッピング)とシノペックはコメント要請にすぐには回答しなかった。
フーシ派は23日、サウジに対する海上封鎖の一環として、2隻のサウジ石油タンカーを攻撃したと発表。サウジの国営通信SPAはその後、2隻のうち1隻が紅海を航行中に攻撃を受け炎上していると確認した。
フーシ派による紅海封鎖は、米国とイランの戦闘再開によりホルムズ海峡が事実上閉鎖される中、世界のエネルギー供給を一段と混乱させる恐れがある。
こうした中、国連の国際海事機関(IMO)のドミンゲス事務局長は23日、紅海海域における国際船舶への一連の攻撃を非難。「紅海海域の国際船舶に対する最近の攻撃を明確に非難する」とし、こうした事案による紅海およびホルムズ海峡海域における汚染の可能性についても懸念を示した。












