Jaspreet Singh
[5日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が5日発表した2026年第2・四半期のデジタル専用購読者数の増加ペースは、市場予想を下回った。米国とイスラエルによるイラン攻撃やサッカーのワールドカップ(W杯)などニュースの多い時期だったにもかかわらず伸びが鈍化したことで、投資家の懸念を誘い、株価は13%超下落した。
第2・四半期のデジタル専用購読者の純増数は約28万人。ビジブル・アルファがまとめた市場予想の29万5300人に届かず、前期の31万人増からも減少した。総購読者数は1335万人となった。
グーグル経由の流入や参照トラフィックの減少が、デジタル出版業界の成功例とされるNYTにも影響を及ぼしていることが示された。
メレディス・コピット・レビエン最高経営責任者(CEO)は、少数の大手テクノロジー企業による仕様変更がメディアのサイトへのアクセス減少をもたらしている情報環境に触れた上で「NYTもその影響を免れてはいない」と語った。
NYTは27年末までに購読者数1500万人達成を目標に掲げており、そのためには今後6四半期にわたり四半期平均27万5000人の純増が必要となる。
第2・四半期の購読者増加の鈍化は、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」でW杯関連の全記事を無料公開し、新たな報道形式を導入した後に起きた。この措置により同サイトは過去最大の利用者数を記録したという。
またNYTは第3・四半期のデジタル専用購読料収入の伸び率が12-15%になるとの見通しを示した。中央値は市場予想の14.2%を下回った。
コピット・レビエン氏は今後について、スポーツ報道での取り組みが米プロフットボールNFLシーズンでの成果につながるとの見方を示した。動画事業に関しては広告収入拡大への寄与は現時点で限定的としながらも「長期的な成長機会だ」と協調した。
第2・四半期の広告収入は前年同期比11.3%増の1億4910万ドルとなり、市場予想の1億4640万ドルを上回った。












