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[バンコク 23日 ロイター] - タイ政府は、老朽化した最大8万台の商用車を電気自動車(EV)に買い換えることを促すため、総額240億バーツ(7億1400万ドル)規模の助成策を検討している。エネルギー転換の取り組みの一環で、実現すれば苦境にあるタイの自動車産業の活性化につながることが期待される。
タイは東南アジア最大の自動車生産拠点で、政府はこれまでにさまざまな税制優遇措置やインセンティブ(奨励金)の支給を通じてEVの製造と普及を推進してきた。中国の比亜迪(BYD)や長城汽車(GWM)などが総額40億ドル超を投資してきたが、EV拡大に向けた現行政策は2027年に終了予定となっている状況を控えて自動車業界団体は急激な落ち込みに直面する可能性があると警告している。
シリポン・アンカサクルキアット運輸副大臣は先週のロイターの電話インタビューで、運輸省が財務省主催の委員会に出した当初の提案ではタクシーやバイクタクシー、トゥクトゥク(三輪バイクによるタクシー)、バス、トラックなどの商用車をEVへの置き換え対象にしていたと説明。その上で「この支援を輸送車両だけではなく、全ての車両カテゴリーに広げるべきかどうかを再検討している」と明らかにした。
シリポン氏は一例として、使用年数上限の10年に達するタクシーの車両をEVに買い換えるのを促すため、自動車ローンに対する支援を検討していると表明。実施されれば5年間にわたり、1日当たりのローン返済額を約700バーツから500バーツ(約15ドル)へ引き下げられると説明した。
タイの憲法裁判所は今月、政府が5月に承認した4000億バーツ(約119億ドル)の緊急借入令が合法であるとの判断を下した。これによって歳出計画を巡る不透明感が解消され、EVに買い換える助成策を拡大するかどうかの議論のペースが加速している。
シリポン氏によると、助成策は補助金の支給、低金利融資、所定の年数制限に基づいて買い替えが予定されている対象車両への税制優遇措置といったさまざまな形態で実施される可能性がある。
タイ工業連盟(FTI)によると、25年の新車販売台数は62万1166台で、うち乗用EVは12万0301台だった。25年のオートバイの販売台数は170万台程度だった。












