Saqib Iqbal Ahmed
[ニューヨーク 28日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが下落したものの1カ月ぶりの高値付近で推移した。原油価格の下落でインフレ懸念が幾分緩和する中、市場は明日開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性を見極めようとしている。
主要通貨に対するドル指数は0.2%安の101.35。それでも、6月下旬に付けた高値の101.80に近い水準を維持した。
ドルの底堅さは、ここ数カ月間における連邦準備理事会(FRB)の政策見通しの大幅な見直しを反映している。中東での紛争を受けたインフレ懸念の高まりや、ウォーシュFRB議長のタカ派的な姿勢を背景にした利上げ観測から、米債利回りは4月以降、着実に上昇している。
コーペイのチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「トレーダーはFOMCを明日に控え、流動性を確保し、ドルの買い持ち(ロング)を積み増している」と指摘。その上で、「表面的には、どちらの決定でもドルには強気の地合いに見える。利上げなら間違いなくドルの押し上げ要因となり、タカ派的な据え置きなら利上げ観測が9月に持ち越されるだけだ」と述べた。
同氏はまた、投機筋のドル買い持ち高が積み上がっている点を指摘。政策当局者からハト派寄りの姿勢がわずかでも示唆されれば、急激な巻き戻しが起こる恐れがあると警告した。
LSEGのデータによると、市場は29日のFOMCで25ベーシスポイント(bp)の利上げが実施される確率を約40%と織り込んでいる。1週間前は約20%だった。9月までの利上げ確率は約95%とみられている。
週内には主要中銀の金融政策決定会合が相次いで開催される。イングランド銀行(英中銀、BOE)と日銀は、それぞれ30日と31日に開く会合で金利を据え置き、インフレ上昇に警戒感を示すと広く予想されている。
日銀は円相場を支えるため、追加利上げの可能性を残すとみられているが、当局者は利上げの時期やペースについて曖昧な姿勢を維持する可能性が高い。前出のシャモッタ氏は「円がまた心理的な節目に近づく中、トレーダーは財務省とハイリスクなチキンゲーム(根比べ競争)を繰り広げている」と述べた。
ドルは対円ではほぼ横ばいの163.77円。
ユーロは0.2%高の1.1393ドル。
英ポンドは0.1%高の1.3288ドル。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2%安の6万3493ドル。
ドル/円 NY午後3時 163.84/163.88
始値 163.92
高値 163.93
安値 163.65
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1387/1.1388
始値 1.1360
高値 1.1405
安値 1.1357












