Janis Laizans Emma Pinedo
[ボルドー/マドリード 27日 ロイター] - 西欧で猛烈な暑さと乾燥が続く中、消防隊は27日、この日の比較的穏やかな気象条件を利用し、フランスのワイン産地の中心であるボルドーと隣国スペインの複数地域に迫る大規模な山火事の鎮圧にあたっている。今週後半には両国で再び熱波の到来が予想されており、消火活動は時間との闘いとなっている。
当局によると、フランスでは観光客や地域住民ら約22万人が避難しており、南方のスペインでも約10万人が自宅からの退去や避難を求められている。先週、大西洋岸付近で発生したフランスの山火事は、ボルドー中心部の入り口からわずか15キロの地点まで迫っている。
ボルドーを視察したマクロン仏大統領は消防隊員らの尽力に感謝の意を表した上で、今後数週間は依然として厳しい状況が続くと警告。「持ちこたえなければならない。われわれは共にこの闘いに勝利する。国民全体があなた方を応援している」と述べた。
ルコルニュ仏首相はXへの投稿で、フランスは「前例のない山火事のシーズン」を経験しており、焼失面積は既に過去最悪だった2022年を上回っていると指摘。「山火事の対策は予防から始まる。火災の10件中9件は人為的なものであり、その大半はたばこの吸い殻やバーベキュー、予防措置を講じていない作業など、不注意によるものだ」と述べた。
レスキュール仏財務相は27日、フランス南西部で発生した山火事が観光業に依存する地域経済に打撃を与えたと述べた。ただ、ボルドーワイン産業協会(CIVB)のシャトー広報部長は、ボルドーのブドウ栽培地域は影響を受けておらず、業界にとっては火災よりも干ばつの方が依然として最大の懸念事項であると指摘している。
スペインのサンチェス首相は27日、「われわれが経験しているのは、孤立した出来事が連続したものではなく、気候の非常事態が最も痛ましい形で表れたものだ」と指摘。「気候の非常事態が第6世代の山火事をより激しくし、熱波はより頻繁になり、われわれの国土はより脆弱(ぜいじゃく)になっている」と述べた。「第6世代」の火災とは、最も極端で制御不能なカテゴリーの森林火災を指す。多くの科学者は、こうした火災や熱波の原因は人為的な気候変動にあると指摘している。
スペイン東部バレンシア州政府の消防局長は公共放送TVEに対し、カステリョン県バイ・ドゥイショーでは、スペイン内戦時の古い不発弾が地面に埋まっており、炎が到達すると爆発する恐れがあるため、消防士たちは特に危険な状況に直面していると語った。












