[ワシントン 3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が3日発表した7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は55.6で、6月の53.3から上昇し、2022年5月以来、約4年ぶりの高水準となった。受注増を受けて雇用が拡大したが、納入期間が長期化した。引き続き中東紛争でサプライチェーン(供給網)が圧迫され、生産コストは高止まりしている。
製造業PMIは今年に入り、好不況の分かれ目となる50を上回って推移している。7月はロイターがまとめたエコノミストの予想の54.0も上回って上昇したものの、ISMの調査では全体として圧倒的に悲観的なコメントが多かったことで、一部のエコノミストは米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利上げに踏み切るとの見方を強めている。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフエコノミスト、カール・ワインバーグ氏は「原油価格が3月上旬に急騰して以降、企業にとってあらゆる物資のコストが上昇していると購買担当者から聞いている」とし、「運送業者はコスト増の影響をすでに製造業者に転嫁しているが、製造業者は輸送費の上昇分を可能な限り速やかに販売価格に転嫁すると予想される。FRBは当然、こうした動向に注目する」としている。
7月は、電気機器・家電・部品、一次金属、輸送機器、機械、コンピューター・電子製品など15の製造業種が活動の拡大を報告。縮小を報告したのは化学製品業界のみだった。
ただ、ISM製造業景況調査委員会長のスーザン・スペンス氏によると、7月の調査で寄せられたコメントのうち62%が否定的な内容で、38%が肯定的な内容だった。否定的なコメントのうち57%で価格の変動性が言及されたほか、イランとの戦闘が43%、納期の長期化が22%、関税が18%でそれぞれ言及されたという。
構成指数では、新規受注指数が56.0から56.7に上昇。輸出向け受注が急増し、受注残が積み上がり、供給業者納入指数は、6月の57.4から58.9に上昇した。50を上回ると納入の遅れを示す。
受注拡大を背景に雇用は拡大に転じた。雇用指数は6月の49.7から節目の50を超え、52.8に上昇。22年8月以来の高水準となった。
供給制約を背景に生産コストは高止まりしている。投入価格指数は71.1と6月の73.0から幾分低下したものの、依然高水準だった。












