[シンガポール 22日 ロイター] - 22日アジア時間中盤の原油先物は続伸している。米軍が11日連続でイランの軍事目標を攻撃したほか、イランの支援を受けるイエメンの武装組織フーシによる警告を受けて紅海でタンカーがUターンするなど、供給が一段と混乱するとの懸念が強まった。
0330GMT(日本時間午後0時30分)時点で、北海ブレント先物は1ドル(1.1%)高の1バレル=92.01ドル。米WTI先物は0.82ドル(1.0%)高の85.16ドル。
前日には米軍がイラン南部と西部の目標を攻撃し、イランがバーレーン、クウェート、ヨルダンの米施設を攻撃したことを受け、原油先物は5週間ぶりの高値で取引を終えていた。
米軍は21日夜(イラン時間22日未明)、イランに対する新たな攻撃を開始したと発表した。攻撃は11日連続。
米軍の攻撃は、クウェート軍が22日にイラン製ドローンを防空システムで迎撃していると発表した直後に行われた。
攻撃の応酬が続く中、世界のエネルギー供給がさらに混乱するとの懸念が高まっている。イエメンの親イラン武装組織フーシがバベルマンデブ海峡でサウジアラビアに対する海上封鎖を宣言し、サウジ産原油を輸送する船舶を標的にすると警告した。
紅海南端の入り口に位置するバベルマンデブ海峡は、今月の米・イラン停戦崩壊後にホルムズ海峡経由の通航が急減しているため、サウジの原油輸出にとって重要性を増している。フーシの警告を受け、中国とインド向けにサウジ産原油を積んだタンカー3隻が21日、紅海でUターンし、スエズ運河に向かった。
INGのコモディティーストラテジストは22日、「これによりタンカーはスエズ運河経由で紅海に出入りせざるを得なくなり、アジア向け航路には大幅な時間とコストが加わる」と指摘した。
また、黒海の緊張も供給の不確実性を高めており、カスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)は、ウクライナのドローンによる攻撃とされる黒海ターミナルでのタンカー攻撃を受け、20日に積み込みを停止し、カザフスタンからの原油受け入れも停止した。












