Nate Raymond
[27日 ロイター] - 米中西部ミネソタ州の連邦地裁は27日、カルシやポリマーケットなどの予測市場プラットフォーム運営企業の事業活動を禁止する州法について、施行を差し止める仮処分命令を出した。予測市場を全面的に禁止する州法としてはミネソタが全米初とされていた。
メネンデス連邦地裁判事は、連邦法が州法に優先する可能性が高いと判断。カルシ、ポリマーケットと米商品先物取引委員会(CFTC)の申し立てを認め、8月1日に施行予定だった州法の効力を一時停止した。
ミネソタ州ではウォルツ知事(民主党)が5月、予測市場の運営や提供、宣伝を刑事罰の対象とする法案に署名して成立させ、両社とCFTCが提訴していた。
予測市場はスポーツや選挙など現実の出来事の結果を予想し、その予測に基づいて利益を得ることができる取引。急成長する業界を巡っては、州当局に規制権限があるのか、それとも連邦当局が専属的に監督するのかが争点となっている。
ミネソタ州法は予測市場を直接対象としていた。他州では既存の賭博関連法に基づき、無許可の賭博事業に当たるとして規制を試みており、カルシを巡ってはマサチューセッツ、ミシガン、ネバダ、ワシントンの各州が事業を制限する司法判断を得た。
これに対してトランプ政権下のCFTCは、予測市場で取引されるイベント契約はデリバティブ(金融派生商品)の一種である「スワップ」に当たり、規制権限はCFTCに専属すると主張している。
メネンデス判事は、カルシとポリマーケットが提供する複数のイベント契約がスワップの法的定義に該当するとの見方を示し、州法は連邦法に抵触する可能性が高いと指摘した。
一方、今後の審理では全てのイベント契約がスワップに当たるとは限らないとして、差し止めの範囲を限定する可能性にも言及した。
その上で判事は「ミネソタ州法の特殊性や訴訟の状況、施行が目前に迫っていることを踏まえると、本案審理が終わるまで現状を維持するための仮処分は適切だ」と述べた。












