[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会の複数のメンバーは24日、インフレリスクは高くECBは再び利上げが必要になる可能性があるとの認識を示した。ただ9月の次回会合での明確な利上げを求めるまでには至らなかった。
ドイツ連邦銀行(中銀)のナーゲル総裁は、ECBはエネルギー価格の高騰に対応できる良い位置にあり、9月の利上げの是非を判断する前に新たなデータを見極めるべきとの見解を示した。
ECBは23日、政策金利である中銀預金金利を予想通り2.25%に据え置いた。同時に、中東での紛争再燃によるエネルギー価格急騰によるインフレ上振れリスクを踏まえ、9月の追加利上げの可能性に含みを残した。
ナーゲル氏は声明で「6月の利上げにより、われわれはすでに、さらなる動向を注意深く見極めることができる良い位置にある」と指摘。「中東情勢は引き続き非常に不安定な状態にある」とし、「われわれは依然として強い不確実性に直面している」との認識を示した。
ラガルドECB総裁によると、23日の議論では、利上げが妥当かどうかという問いを提起した金融政策担当者もいたが、最終的には全会一致で金利据え置きを決定したという。
ナーゲル氏は、ECBはいかなる金利変更にも事前にコミットすべきではなく、9月10日の次回会合までに入手する大量のデータを分析すべきだと述べた。
原油価格はECBが6月の予測で示した「ベースライン」シナリオに近い水準で推移、この数字は今後数カ月間での一段の金融引き締めを前提としている。
スロベニア中銀のドレンツ総裁は、「今後のリスクは依然として高い」とブログに投稿、イラン紛争が下振れリスクを高めていると述べた。
オーストリア中銀のコッハー総裁はブルームバーグTVで、利上げが必要になる可能性はあるが9月になるかどうかは不透明とし、「インフレ見通しが悪化した場合、例えば中期的なインフレ期待が悪化するような状況になれば、行動する必要があることは誰もが分かっていると思う」と語った。
金融市場はECBが少なくともあと2回利上げすると予想、1回目は10月まで、2回目は2月までを完全に織り込んでいる。ロイター調査によるエコノミスト予想では9月に1回の利上げを見込んでいる。













