記事の内容
Balazs Koranyi
[フランクフルト 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が30日発表した第2・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は、予想を上回る成長を示した。人工知能(AI)への投資増や政府支出のほか一時的要因が、高エネルギーコストやイラン紛争による圧迫要因を相殺した。
主要国の多くが予想を上回るなか前四半期比で0.4%増となり、ロイター調査による予想の0.2%増を上回った。
前年比は1.0%増で予想の0.5%を上回った。過去の一部の成長率も上方修正された。
30日発表された6月のユーロ圏失業率は軟化予想に反して6.3%で横ばいだった。主要な景況感指標も、製造業とサービス業の改善を背景に予想を上回る伸びとなった。
域内主要国のドイツ、フランス、イタリアはいずれも前期比0.2%の伸びを記録、このところ突出した成長を続けるスペインは0.7%増と予想の0.6%増を上回った。オランダは0.4%増で予想の2倍の伸びとなった。
コメルツ銀行のエコノミスト、イエルク・クレーマー氏は「ただ、中東戦争が最近激化したことは、米国とイランの最終合意にはまだ時間がかかる可能性が高いことを意味する。これが今年下半期の景気回復を鈍らせる可能性が高い」と指摘。とはいえ今回の力強い数値は、今年のドイツ成長率が従来予想の0.6%ではなく1.0%成長する可能性を示唆しているとの見方を示した。
アイルランドは前期比3.9%の伸び。税務上の理由から同国に拠点を置くIT・通信分野の多国籍企業がけん引した。同国GDPは規模こそ小さいが変動が激しく、前四半期は7%減だった。ユーロ圏の数値に大きく影響することがあり、基調動向を分析する際には除外が好ましいと考える向きもある。












