Max A. Cherney Stephen Nellis
[サンフランシスコ 23日 ロイター] - 米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)のリサ・スー最高経営責任者(CEO)は23日、サンフランシスコで開かれたイベントで、同業米エヌビディアの主力製品に対抗する第2世代の人工知能(AI)サーバー「ヘリオス」が量産段階に入ったと明らかにした。2026年第3・四半期末から出荷を開始するという。
ヘリオスには、台湾積体電路製造(TSMC)が製造する最新のAIアクセラレーター「MI455X」と新型CPU(中央演算処理装置)「ベニス」を搭載する。スー氏は「ヘリオスは完全な量産体制に入っている。顧客需要は極めて強い」と述べた。
AMDは、急成長するデータセンター向けAI半導体市場でエヌビディアからシェアを奪うことを目指している。特に重視するのが、生成AIサービス利用時の応答処理を担う「推論」分野だ。
スー氏は記者会見で「業界2位に甘んじる考えはあるか」と問われると、「大きな飛躍を進めている。大規模コンピューティング分野で主導的地位を確立できると考えている」と強調した。
AMDは世界のコンピューティング市場規模が30年までに2兆ドルに拡大すると予測。このうちAI向け半導体が1兆4000億ドル、CPU市場が2200億ドルを占めると見込む。AMDの推計では、25年時点の全体の市場規模は3650億ドルだった。
スー氏は全ての需要に対応できる1つの企業は存在しないと指摘した。
イベントには米オープンAIの計算基盤部門を統括するサチン・カッティ副社長も登壇し、対話型AI「チャットGPT」を開発する同社が年内にもヘリオスの導入を開始する方針を表明。「年末にかけて大規模展開を始め、27年を通じてさらに拡大する」と語った。
またAI専用半導体メーカーの米セレブラス・システムズのアンドリュー・フェルドマンCEOはAMDとの提携を発表し、両社のAIサーバー技術を組み合わせたサービスを、まずセレブラスのデータセンターで提供する方針を明らかにした。
一方オープンAIはAMDの次世代AI半導体「MI500」シリーズも採用する計画を示した。AMDは25年10月にオープンAIとの複数年契約を発表し、同社との関係強化を進めている。
会場ではヘリオスの実機展示も行われ、AMD製品を採用する複数のクラウド企業がブースを出展した。












