米カリフォルニア州の海水浴場で7月25日(現地時間)、ひとりの少年が高波にさらわれた。現場で撮影された映像には、救助に向かった16歳のライフガードが、何度も波に押し戻されながらも必死に少年を助けようとする様子が映っている。
何度も波に押し戻されるなか、無事に救助
NBCベイエリアによると、映像が撮影されたのは、同州サンタクルーズのシーブライト・ビーチだ。同局が目撃者に聞いたところによると、当時の波は穏やかではないにしても、いつもと変わらない様子だったという。しかし、一瞬にして状況が変わり、少年が沖に流された。
ライフガードは少年を抱えて岸に戻ろうとするが、あと少しのところで何度も波に押し戻されてしまう。AP通信によると、当時の波は2メートルを超えていたという。
この状況を見た海水浴客らも水際まで駆け寄り、2人に手を差し伸べようとしたものの、なかなか救助できずにいた。最終的には、他のライフガードが援護に駆けつけ、少年は無事に岸へ引き上げられた。
ネットの反応「全員無事でよかった」
救助の一部始終を捉えた映像がSNSに投稿されると、「波に激しく打ち付けられても冷静さを保ち、少年を決して手放さなかった」「一生の恩人。全員無事でよかった」「海は容赦ない。生きているのは奇跡だと思う」などの声が上がった。
FOXニュースによると、映像が拡散された後、ある投稿にライフガードの母親からコメントが寄せられたという。そこには、「みなさんが息子に送ってくれた、愛、やさしさ、感謝、そしてリスペクトに感動しました」と、つづられていた。
また、一部のユーザーからは感謝の気持ちとしてクラウドファンディングの申し出があったという。これに対し母親は、「息子は、自分が本当に好きな仕事をしていただけ」と返答し、代わりに地元のライフガード養成プログラムに寄付するよう呼びかけた。
海水浴場で溺れている人を見たら……?
NBCベイエリアによると、サンタクルズでライフガードとして勤務するには、56時間以上の人命救助訓練、24時間の医療訓練、さらに80時間以上の海上安全に関するライフガード訓練を受ける必要があるという。
今回救助に向かった16歳も、こうした専門的な訓練を受けたうえで職務にあたっていた。 なお、日本の海上保安庁は、「溺れた人を助けるために、水に入るのは危険だ」と警告している。溺れている人を見かけた際は自らの安全を最優先とし、その人から目を離さずに監視員やライフセーバーへ助けを求めるよう呼びかけている。












