米アーカンソー州の街中で7月21日(現地時間)、スパイダーマンの格好をした人物を防犯カメラが捉えた。そこに映っていたのは、横断歩道で立ち往生する男性を迅速に助ける、本物のヒーローさながらの行動だった。
横断歩道で立ち往生する車いすの男性。すると……
AP通信によると、映像は同州のジョーンズボロ市で撮影された。映像には、信号待ちをする複数の車と、横断歩道を渡ろうとする車いすの男性が映っている。しかし、車いすに不具合が生じたのか、男性は途中で立ち往生してしまった。
男性は車いすから足を伸ばし、地面を蹴るようにして渡り切ろうとするが、思うように前に進めない。
すると信号が変わる直前、停車していた車から、映画『スパイダーマン』の全身スーツを着た人物が駆け出してきた。その人物は男性に声をかけると、急いで車いすを押して歩道まで避難させた。
スパイダーマンの正体は、勤務先でも評判の人物
ワシントン・ポストによると、この“ヒーロー”の正体は、地元の屋内型トランポリンパークに勤務する20歳のクリストファー・ヘレンタールさん。上司からは「みんなの規範になる人だ」と評判だ。
ヘレンタールさんは映像が撮影された日、勤務先で開かれる6歳向けイベント「スーパー・ヒーローデイ」のためにスパイダーマンの全身スーツを着用していた。 イベント後は「みんなを笑わせたいから」という理由で、コスチュームのまま車で帰宅することがよくあるという。
迅速に手助けをした理由「スーツを着ていたから……」
ヘレンタールさんはAP通信の取材に対し、幼い頃からスパイダーマンのファンだったことを明かした。車いすの男性を手助けした際の心境については、以下のように語っている。 「(車で信号待ちをしているとき)、車いすの男性がかなり困っていることに気づきました。彼が横断歩道を渡り切るのは無理だと思ったんです」 「もしスパイダーマンのスーツを着ていなくても、助けに行っていたと思います。だけど、スーツを着ていたからか、体がパッと動きました」
ヘレンタールさんは男性を歩道まで送ると、自分の車に戻り、その場を後にしたという。
市長からも感謝の品が贈られた
当時の防犯カメラ映像がSNSに投稿されると、「こんなニュースをもっと見たい!」「まさに“親愛なる隣人(=スパイダーマンのキャッチコピー)”だね」「彼こそ本物のヒーローだ!」など、称賛の声が寄せられた。
さらに、ジョーンズボロ市長のハロルド・コペンヘイバー氏は後日、ヘレンタールさんを市庁舎に招き感謝を伝えた。
同市がSNSに投稿した写真には、ヘレンタールさんがスパイダーマンのスーツ姿で授与品を受け取る様子と、素顔でコペンヘイバー氏と握手をする姿が写っている。












