「少し離れた大きな公園や雑木林にご移動願いまーす」
そんなコメントとともに、大きな木に向かってタカを飛ばす女性の姿を映した動画がSNSに投稿されました。
7月31日、千葉県流山市でタカ・ハヤブサ・フクロウなどの猛禽類販売、調教指導をしている“猛禽類訓練家”の店「鷹の庵」さんがX(@takanoan9)に、1本の動画を投稿。
動画は左手に1羽のタカを乗せ、目標である大きな木をじっと見つめる女性の後ろ姿からスタートしました。
やがて「行きまーす」と宣言した女性は相棒のタカを見てからぐっと構えて、目標に向けてタカをまっすぐに飛ばします。
そして女性の元から飛んで行ったタカが木に近付くと、木の中からおびただしい数の鳥が飛び出し、勢いよく飛び去っていきました。
この木から飛び立っていった鳥はムクドリで、近隣の住人や駅を利用する方から騒音や糞害の苦情が出ていたそうです。
そこで自治体から依頼を受けた鷹の庵さんがムクドリを傷つけることなく対策できる、タカによる追い払いを実施したという流れだったのでした。
女性とタカの信頼関係が伺える勇ましい後ろ姿や、すさまじい数のムクドリが飛び立っていく様子に驚き、思わず動画をリピートしてしまった方も多いのではないでしょうか。
SNSでも大反響
女性と相棒のタカによるムクドリ対策の様子を収めた動画には
「鷹匠かっけえなあ」
「すげえなこれ」
「魔術めいた美しさだ」
「鷹匠さんカッコよすぎる……ポケモンみたい」
「こんなスマートなやり方があったとは……」
といった、たくさんのコメントが寄せられていました。
BuzzFeedはタカによる害鳥対策について、鷹の庵さんにお話を聞いてみました。
――タカと女性の息の合った動きが見事です……! まずは動画の撮影日と撮影場所、この現場で飛んでいたタカの種類を教えていただけますでしょうか。 「撮影日は7月31日、撮影場所は千葉県内のJR駅前。飛ばしているのは『ハリスホーク』というタカです」
――ありがとうございます。「タカによる駆除」はムクドリなどの害鳥に対して、どのような効果が期待できるのでしょうか? 「ムクドリの天敵であるタカをねぐらに放つことにより、この場所が安全ではなくなったと認識させ、別の場所(大きな公園や雑木林)に引越してもらうことを目的としています」
――ちなみにこちらの現場は3年目とのことですが、ムクドリの数や被害が減ったなどの声はありましたか?
「残念ながら3年かけて減らすというよりも、来てしまったムクドリに対策をするといなくなり、被害がなくなる……といった、対処療法のような内容になっています」
――タカによる害鳥駆除は、どんな生き物に対して効果が期待できるのでしょうか。差し支えない範囲で、これまで対応してきた害鳥の種類や事例を教えてください。
「当庵ではムクドリ、マンションでのハトの追払いやゴミを食べに来るカラス、管理釣り場の魚を食べるカワウ、子育てのために集まるアオサギなどの実績があります」
・・・・・
鷹の庵さんでは7羽のハリスホークを中心に、状況に応じてハヤブサやフクロウ、オオタカなどの猛禽類を飛ばす、罠や薬剤を使用しない環境にやさしい害鳥駆除に取り組んでいます。
そんな鷹の庵さんのX(@takanoan9)には害鳥駆除やバードショー、アーティストのミュージックビデオ撮影などで活躍している、タカをはじめとしたさまざまな猛禽類の写真や動画が投稿されています。
猛禽類が好きな方はもちろん、人間と一緒に働き暮らす猛禽たちの様子が気になる方は、のぞいてみるとよさそうです。












